突然の壁ドンからのキス。
一瞬なにが起きてるのか分からずに
目を見開いたまま潤くんの目とぶつかった。
手をそっと二人の間に差し込んで
潤くんの体を押して離れると
『……………ごめん…………』
と、潤くんが小さな声で俯いて謝った。
『…………………な……んで?』
驚きのあまり出た言葉はこれだけ。
なんでキスするの?
恋人でもないのに………
俺のファーストキスなのに…………
なんで?
なんで、潤くんが…………
男の俺なんかにキスするの?
言葉にならない声は、目が語っていたと思う。
すると、
『……………智は……………
俺達を捨てる…………………つもり……だろ。
……………俺は………………
……………智の事が……………
………………好きだ。』
と、潤くんの突然の告白。
『……う……………嘘だ。
だって、潤くんは………』
次から次に彼女を作り
次から次に寝てきたじゃないか。
俺が知ってるだけでも3、4人はいる。
それを今さら「俺を好きだ。」って言ったところで…………
『智が好きなのは事実だよ。
ニノも、雅紀も、斗真もお前のこと好きだよ。
でも…………智は、違う。
お前は……………執着が無さすぎる。』
『執……着……?』
『そうだよ。
手離したくない。
無くしたくない。
とても大事なもの………
俺は、それがBad Boysで
それが……………智……お前なんだよ。
でも、お前は簡単に捨てるんだ。』
『簡単じゃない!!』
………………簡単じゃ………ない…よ。
確かにね。
失ったときを考えて
執着しないようにはしてるかもしれない………
執着心が無いの生い立ちのせいだ。
『それでも、1年後には
お父さんのもとに帰るって言うんだろ。
あがけよ。
もっと、自分はこうしたいんだって……あがけよ。
わがままな癖にこんなときばかり素直で………
反抗しろよ。
そして、
俺を好きになって"俺から離れたくない"って
なってみろよ。』
『……?………なに…
…………それで…………キスなの?
なんか…………変なの?』
俺の言葉に潤くんは頭を掻きかき
『…………うん。
消極的な事ばかり言う口を………
塞ぎたかった。』
って、
なんだよ。
ビックリさせるなよ。
好きって言うから…………
誤解するとこだった。
俺を父さんの元に行かせないために……
繋ぎ止めるために言ったんだ。
俺がホッとした顔をすると
潤くんが
『俺が好きなのは
冗談じゃないから。
お前がその気になるまで待ってるから………』
と、言った。