同年代の男の子達が楽しそうに話してる。
ライブ中も楽しそうにギターを掻き鳴らし
お互いが見つめあい
信頼しあってる姿に
こっちも楽しくなったのを覚えてる。
凄く巧い訳じゃない。
どちらかと言うと
テクニックはまだまだだと思う。
でも、弾けるのが嬉しくてたまんない。
聞いてもらえるのが嬉しい。
何より、4人で演奏出来るのが嬉しい。
って、音楽がそう言っている。
俺のは…………どうなんだろう…………
俺は、ピアノを弾けるのが嬉しいって………
思ったことあるだろうか………
次から次にやって来る仕事を、兎に角こなす毎日。
笑ったことだって
心から楽しいって思った事だって………
…………ない。
だから、最近じゃあ………
"硝子の少年"との異名までついてる。
俺の心が繊細で、壊れやすく、冷たいってイメージなんだろうな……
俺自身、これ以上の向上はないだろうし
このまま行けば………
俺の心は本当に粉砕してしまいそうだった。
俺は…………父さんの操り人形。
父さんの敷いたレールの上を
ただ惰性で走ってるだけ。
このままでいいのか?
いつまでも父さんの操り人形でいいのか?
そう……………考えてもいた。
俺は、父さんから逃げたかったんだ。
そんなときに言われた彼らの言葉。
『俺たちのバンドに入ってくれない?』
『俺たちと組まない?』
最初、何を言ってるのかわからず
ポカーンとしてた。
『おーい。
おーちゃん。
聞いてる?』
と、俺の目の前で手を振る相葉くん。
『え?
えっと……
今なんて?』
俺が聞き返すと
『俺たちのメンバーにならないか
って言ったの。』
と、松本くんがもう一度言う。
『なんで俺?
俺、一応これでもピアニストなんだけど。』
『知ってるよ。
大野くんの才能はよく知ってるつもりだよ。』
と、二宮くん。
『じゃあ…………なんで?』
『だって、おーちゃん楽しそうじゃないんだもん。』
そう言ったのは、相葉くんだ。
『…………』
俺は、言葉がでなかった。
『大野くんは、笑った顔の方が似合うよ。
俺たちと組めば
絶対楽しいよ。』
と、松本くんが言う。