君が笑ってくれるなら 47 | 嵐のS君妄想小説(BL)

嵐のS君妄想小説(BL)

嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。




大野が、あの有名ピアニストの息子と聞いて

驚いてハンドル持つ手が震えた。

あの大金の意味も、マンションの謎も取り合えず納得。

そして、逃げてきたってのは父親のもとからで

悪の組織では無いことも判明した。

俺がずっと不安に思っていたこと

疑問に思っていたことが明らかになって

ちょっとほっともした。



でも、待てよ。

あの人の息子って…………



俺の知ってるわずかな情報でも

確か、父親と同じピアニストで

有名だったはず。

有名な賞も沢山の頂いていて

顔も名前も興味ないから俺は、わからないけど

実際、CDとかも発売されてたはず……

って………………

それがこの人ってわけ?


車の助手席に座って

身分隠しに女装して

なんだか楽しそうに外を見ているこの人が……



そう思うと怖くなった。


『お前の失踪で、

多くの人が迷惑してるんじゃないか?』

『ふふふ………

いいんだよ。

そんなこと。』

と、不敵な笑みを浮かべて言うから

『ばか。

いいことなんてない。

人に迷惑は掛けちゃ駄目なんだよ。

この世界で生きていくなら

やっちゃいけないことがあるんだ。』



そうだよ。

それは、俺の失敗の事だ。

俺に仕事が来ないのは

俺が信用を落としたからだ。

仕事に何度か遅刻し、2度ほどドタキャンしたんだ。

理由はちゃんとある。

それでも、この世界では信用を無くしてしまうんだ。


だから、大野の行動に腹が立つ。



『翔くんは……………

なにもわかってないよ。』

と、呟いてそっぽを向いた。


「なにもわかってないって………

どういう意味だよ。」

『ちゃんと言ってみろよ。

俺が、なにわかってないって?

お前こそ…………わかってない。

お前の後ろでどれだけの人が携わり

力になり、支えているか。』

そのとき丁度、前の信号が赤になって

俺は、車を停止させた。


『……………わかった。

もういい。

俺、楽しみにしてたけど………

もういい。』

そう言うと、大野がドアを開けて

車から出ようとする。

その腕を掴んで引き留めて

『待てよ。

どうすんだよ。』

と、聞くと

俺の腕を振り払い

『もういい。

翔くんを解放してあげるよ。

…………バイバイ。』

って、下りていった。


『おい。

大野。

待てよ。』

と、車の中から叫んでる俺に

振り返ることなく大野が歩いていく。

そのうち信号が変わり、後ろの車がクラクションを鳴らしたので

しぶしぶ車を走らせて

大野が去っていった方向に車を進めた。

「大野のばか。

こんなところで降りたって

どこかもわからないくせに……

世間知らずのくせに……

タクシーの止めかたも、

電車の乗り方も知らないくせに………

どうすんだよ。

大野のばか。

バイバイ………って………

勝手すぎるだろ…………

ばかっ……………」

大野を、探さなきゃ。

大野を、探さなきゃ…………

近くの駐車場に車を止めて

別れた場所に戻ってみた。