君が笑ってくれるなら 28 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。






エンジンを掛けるとナビが動きだし

目的地を印した。

『ここに行けばいいの?』

と、大野に聞くと

「うん。」と頷いた。






ちょっと前から何となく機嫌が悪いような気がする……

なんだろう………

車が動きだした頃から

黙りこんで………

横ばかり見てる。


まあ………

どこに行くかは

ナビが案内してくれるからいいけどさ。

俺も大概お人好しだよなあ………

脅されたって

なにされたって

逃げる気があるなら逃げれる……はず………なのに

どこかで…………

大野の我儘を許してる………俺がいるんだ。

なんでだろう…………




『…………翔くん……ってさ。

お母さん………いる?』

と、大野が聞いてきた。

『親?

いるよ。

二人とも元気にしてる(と、思う)。』

と、答えた。

『そうか………

……………………………

どんな感じの人?』

『なに?

俺の母親のことが知りたいの?』

チラッと、大野を見ると

変わらず窓の外の景色を見ながら頷いた。

『そっか。

俺の母親は普通だよ。

どこの親もおんなじでしょ。

口煩くて、心配性で………

でも、俺がこんなんだから

まあ……俺が悪いんだけどね。

親の期待裏切る様なことしたからさ。

今じゃ勘当されて

もう、何年も会ってない。

それでも…………』

と、俺は久しぶり母親の事を思い浮かべて話し出した。

俺の話を聞きながら笑ってた大野。

『…………で、お前の親はどんな人?』

と、今度は俺の番とばかりに

こんな我儘に育てた親が、どんな人達か知りたくて尋ねた。

『俺の母さんは…………

優しい人だった。

俺………………母さんが大好きだった。』

大野の口が重い上に過去形なことが気になっていると

はっと気付いた。

この道の先って…………墓地だって

『も、もしかして…………

お母さん…………亡くなったの?』

と、聞くと

コクンと、頷いた。

『…………俺が……………

倒れたって聞いたときに

会いに来たかったのに…………

許して貰えなかった。』

『許して貰えない?』

『自分の母親に会わせてもらえなかったの?』

と、聞くと

『あいつは、母さんが死んだことを

ずっと隠してたんだ。

誰にも知らせることなく

ひっそりと葬ったんだ。

誰にも看取られずに………

たった一人で旅立たせたんだ。

俺はあいつを許さない。』

と、大野の口調が今までになく

怒りが満ちていて

いつも、つかみどころのない者とは思えなかった。



『…………あいつ………って?』

と、俺が聞くと

『あいつは…………

俺の……………

支配者だ。

あいつが俺を飼ってるんだ。』

と、聞いて

初めて会ったときも

そんなこと言ってたことを思い出した。

"飼ってる"って………

"買ってる"と、間違えてた俺。

なんだか、俺の思ってることと

ちがう展開になってるような………

『…………じゃあ………

阿部さんって?』

あの人が幹部とか言わないよな………

『……阿部は…………

あいつが俺に着けた見張り。

子供の頃から、俺の身の回りの世話してくれて

俺のボディーガード。』

ヤッパリ幹部じゃないんだ。

『え?ボディーガード!!

なんでボディーガード?!』

と、言ってた時にナビが

"目的地に着きました。

案内を終了致します。"

と、切れてしまった。

そこは、高台にある墓地だった。