哀しみは雪のように 285 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。





おいらは、空に上がる花火を見ながら歩いてた。

翔くんが、おいらの手を握って

ぶつからないように

迷子にならないようにって

導いてくれたから

おいらは、安心して夜空にうち上がる

花火を見てた。





屋台で、おいらはたこ焼き

翔くんは焼きそばを買って

裏手のベンチに座った。

そこから見る花火は端っこしか見えなくて

でも、翔くんと一緒にいるのが嬉しくて

ついおしゃべりになってた。

『花火があんなに進化してるって思わなかった。』

『進化?』

『昔に比べると………………』

と、おいらは翔くんに説明しながら

「おいら………いつ…………

花火を見たんだろう……

昔に比べるとって言ったけど

おいらの記憶では

花火を見るの、初めてのはずなのに………」

と、考えていた。




『なあ。

そのたこ焼き、焼きそばと一口交換して。』

って、翔くんが焼きそばを

おいらの口にいれてくれて

おいらは、代わりにたこ焼きを翔くんの口に入れてやった。

『美味しい。』

って、微笑んだら

翔くんに、おいらの口許をペロって舐められ

おいらは、驚いて口許を押さえ俯いた。


「なんで………………?

友達に戻ろうって………

翔くんが言ったのに……」





"………なんで?

なんでキスするの?"


「え?」


"翔くんは…………

おいらの事が………好き………なの?"


「……?…………なに?

なにこれ?」


不意に聞こえてきた声に驚いて、顔を上げると

おいらの前に

幼さがまだ残る翔くんと、おいらが立っていた。

いや。おいらじゃない………

これは………

………智さん?


8年前の……残像………?



"………ご、………ごめん。"

中学生の翔くんが謝った。

"質問の答えじゃないじゃん。

翔くんは……………

おいらの事が好きじゃないの?

…………おいらは……好きなのに……"

と、中学生の智さんが答える。


"え?

今なんと?"


"……………知らない。"


"…………智くん………

………俺のこと……好きなの?"


"言わない。

翔くんが言わないから"


"うそうそ。

言う。

言うから……………

智くんが…………………"



おいらは幼い二人の会話を聞きながら

「そうだった。

翔くんは下手れだから

おいらがきっかけ作ってやったんだ。」


「結局、おいらが告白したんだよな。

このあと、キスしたのだって

おいらからだもんな………。」

「おいらが翔くんにキスしたのが

この場所だ。」







『……………健太?』

隣から心配そうな声が聞こえてきて

横を見ると、大人びた翔くんが

心配そうな顔をして座っていた。

『どうした?

突然…………動かなくなるから……

心配したよ。』

と、言う翔くんから目線を戻すと

目の前にいた二人は、いつしか消えていた。



『………なんで?

なんでキスするの?』


『………え?……

どうしたの?』


『…………翔くん…………

おいらの事が……好き……なの?』

『え?』

『え?じゃなかった。

おいらの言葉に

"ごめん。"って謝ったよね。』

『…………え?』

『翔くん……

下手れだからさ。

おいらを好きだって言えなかったよね。

で、結局おいらが告白したんだ。

この場所で…………』

おいらの話が見えない翔くんが

『…………け……んた……?

どうした?』

と、声をかけてくれた。



おいらの頭のなかで先程から

何度も何度も響く言葉

"どんな智でも愛してる…………"


これは、翔くんの声だ。

始めは小さかったのに

今ははっきりと聞こえる。


『………翔くんは…………

ずっと…………

おいらの側に……

…いてくれてたんだね。』



"どんな智でも愛してる"



『……けん……………?』


『おいらが…………

ずっと…………

勇気がなくて…………

隠れてる間……も…ずっと……………』

『……………』

"どんな智でも愛してる。"


『………翔くん…………

おいら…………

おいら……………

……………智に………戻っても………

………いいかな……?

おいらが智に戻っても……

翔くん…………"愛してる"って

言ってくれる?』


"どんな智でも愛してる"

おいらの言葉に、

翔くんの顔がみるみる崩壊して

『あっ………あ…………当たり前……じゃないか。

当たり前だろ。

俺は、ずっと智を愛してた。』

と、言っておいらを抱き締めた。





おいらはやっと8年かけて

自分を取り戻した。