哀しみは雪のように 260 | 嵐のS君妄想小説(BL)

嵐のS君妄想小説(BL)

嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。



何ヵ月ぶりかで

翔くんと、会うことになった。

指定された居酒屋で7時に待ち合わせ。



でも、母ちゃんが

「誰といくの?」

「どこに行くの?」

「何人で行くの?」

「男の子は?女の子は?」

って、超うるさい。

『大丈夫だって、

パン屋さんの先輩たちと行くんだから……』

と、安心させて

先輩にも、嘘の片棒を担いでもらった。

なんでこんなに心配性なんだろう。



「何かあってからじゃ、遅いでしょ。」

って、口癖のように……

「そんな事件に遇うなんて

滅多にないことだから大丈夫だって……。

安心してよ。」

って、言うんだけど。

母ちゃんは

何かを言いかけて止めた。

そして、

「ちゃんと携帯だけは持っていきなさいね。」

って言うんだ。

おかしな母ちゃん。

俺が連れ去られるとでも

思ってるのかな……









翔くんと会う約束の日。

態と遅れていった。

だって、会いたくて仕方がなかったみたいじゃん。

俺だって意地はあるんだ。



『よう。

こっちこっち。』

って、俺を見つけて手を振る翔くん。

本当は、嬉しくてにやけそう。

でも、ぐっと堪えて

大人ぶって

『遅くなって

ごめん。』

と言うと、翔くんの向かいの席に座った。


『…………元気だったか?』

と、翔くんが言う。

『うん。

まあね。』

と、俺が答える。


…………言葉が続かない………


店員にビールと料理を注文して

おしぼりで手を拭いて………



『……あっ……………そう言えば………』

と、言う俺の声に

「え?」って顔をして

俺を見た翔くん。

『俺の携番……………

どうやって知ったの?』

『あっ、あれは先生に聞いたんだ。』


『え?

先生に会ったの?

先生に怒ってなかったっけ?』

そうだよ。

翔くんが先生の言葉に怒って

その流れで俺たち気まずくなって

別れちゃったのに………



『いや。

先生には会えなかった。

………でも…………成瀬さんに会えたよ。』



『なんで…………成瀬さん?』

『俺、

田子先生の所に

健太の連絡先を聞きに行ったんだ。

お前との接点が

そこしか思い付かなくて…………』



『……………なんで?』



『………お前に………

健太に会いたくて………

お前は、連絡よこさないし………

健太に………

聞きたいことがあって………』



『…………なに?

……聞きたい……こと……………って?』



『………健太…………って………』

翔くんが真剣な目で俺を見つめて

俺は俺で、翔くんの次に続く言葉をまっていた。



『失礼しまーす。

ビールと揚げ出しをお持ちしました。』

と、そこで店員によって妨げられた。




また、しばらくの沈黙。




翔くんは、

俺に何が言いたかったんだろう……

俺は翔くんが話すのを待っていたけど

この沈黙に耐えられず

『俺ね。

今、忙しいんだ。

通信教育で高校卒業資格を取って

栄養士の免許を取って

俺、パン屋になるんだ。』

と、口を開いた。

俺の話に驚いて

『パン屋?』

と、翔くんがすっとんきょな声をだした。

『ん、俺の夢。』

俺が翔くんに笑顔で答える。

『……そ、そっか…………

先生も言ってた。

「健太は前を向いて懸命にがんばってる」

って…………

そうか、パン屋になるのか。』



『うん。』


俺はちゃんと自分の道を歩き出したんだよ。

翔くんは?

『………………翔くんは…………………

智くん………見つかった?』


『い、いや。』

翔くんの顔が曇る。


『そっか。

……早く………見つかるといいね。』


と、俺は答えた。