『智は……………』
と言って翔くんが、
智君の事を語り出した。
それは、愛のある優しい言葉の数々。
『智は、
静かで…………
穏やかで…………
争いを好まず………
そばにいると、
それだけで周りが癒されていくって感じ………
器用で、俺なんかよりずっとうまくやるし……
可愛かったんだ。』
と言う。
翔くんの言葉から
どれだけ好きだったのか
今でも忘れられないほど
好きなのが伝わってくる。
こんなに好かれるなんて
羨ましいって思った。
俺には、そこまで思ってくれる人がいない。
友達すらいない俺は………
惨めなもんだな。
智君が羨ましいよ。
翔くんの言葉は続くのに
声が掠れていく。
『………どんな顔も……………可愛くて
俺を見て微笑む顔も………
「翔くん………」って……
呼ぶ声も…………
…………ううっ………………』
途中で翔くんの言葉は嗚咽となり
哀しみが襲って来たようで泣き出して
言葉にならなかった。
そんな翔くんを、抱き絞めずにはいられない。
『………翔……くん………
………翔くん…………
……しょう………くん…………』
俺は、優しく囁きながら
そっと抱き締めて翔くんと一緒に泣いた。