哀しみは雪のように 207 | 嵐のS君妄想小説(BL)

嵐のS君妄想小説(BL)

嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。





『かわいい…………

…かわいい…………私の………智…………

……智…………起きて………

……もう………起きてもいいのよ…………

……あなたを苦しめるものは

お母さんが全て………

取り去ってあげるから……………

だから………起きて……………

智………………智…………』


柔らかい頬を撫でてみると

温かい体温を感じ

「ちゃんと生きてる。」

と、確認してホッとする。

そんな毎日が続いた。







毎朝、洗面所で会う女性

今日も

「おはようございます。」

と、声をかけて入れ替わる。





『お互い長いですね。』

と、声をかけてきたのは向こうから。

憔悴しきってる私に

『もしかして……………

お子さんですか?』

と、優しく声を掛けられて涙が溢れてしまった。


面会室になっているラウンジで

温かいココアを飲みながら

同じぐらいの年齢の彼女と

少しの時間話をした。





彼女には18歳の息子がいると言う。

3月で19になると言うから

智の一つ上になる。

中学生で白血病を患い

懸命の治療と移植手術で完治した筈だった。

それが、今年になって再び再発。

それも脳腫瘍。

手術で取り除き

抗がん剤治療が続いていると言う。

取り除く事の出来なかったガン細胞が今でも

増殖中だと言う。


「子供の苦しんでいる姿ほど

見ていて辛いものはないわね。」と言って

泣いていた。





どっちが…………

どっちがまだ………ましだろうか………

なんて……考えてしまう…………

私はなんて愚かな母親だろう………


身体中をガンに犯されて

それでも生きようと頑張っている子供と

体は元気なのに、生きることを諦めた子供。

現実を受け入れられずに

死を選んだ子供。


どっちが生きるに相応しいだろうか…………


『貴女のお子さんは?』

と、彼女が聞いてくる。


『うちは……………

………………………』


『あっ。

ごめんなさいね。

言いたくないこともあるわよね。』

と言って彼女が謝った。