哀しみは雪のように 201『先生!!智くんが………智くんが……』と、看護婦が凄い勢いでドアを開け俺を呼ぶ。先程の彼の様子が思い出され嫌な予感がして走っていく。案内された場所は病室ではなく病院の裏口綿雪が、まるで鳥の羽根のように降っている空から下に目を落とすと花壇の植え込みに智くんが倒れていた。その智くんの上にいくつもの羽根が舞い落ちて赤く染まった雪を覆うように新な雪が隠していく…………ピクリとも動かずにうつぶせてる彼…………智くんは、屋上から身を投げたんだ。