哀しみは雪のように 200 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。






「智の"捌け口ノート"を探さなきゃ。」

俺は、それから

先生のいない時間にファイルや本棚

または、先生の机の下に置いてある段ボールを、くまなく探してみた。

一週間、

二週間、

先生のいない間や、仕事の合間

でも、なかなか見つからない。




「今日も無理か。」

と、ソファーにドサッと座り込んで

ボーッと天を仰いだ。


そこに東先生が現れて

『お疲れさま。

櫻井先生…………疲れた顔をしてますね。

大変ですか?

少しは慣れましたか?』

と、コーヒーを入れて俺に差し出した。

『……大変ですね。

先生は凄いと思います。

俺は…………』

『「感情移入はしないでください。」

って、最初に言いましたよね。

色んな事情があってここに来てるんです。

同情しても感情移入はしないでください。』

と、俺の向かいに椅子を持ってきて座った。


『……正直驚いているんです。

こんなにも豊かで平和と自由な日本なのに……

発展途上の国や内紛、テロがある訳じゃないのに

こんなにも報道されてない

影に隠れた事件があって

それで苦しんでいる人たちがいるって………

初めて知りました。』

『そうですね。

処方されている薬の中でも

一番多いのは

精神安定に関するものなんですよ。

そう考えると

この日本は幸せな国とは言えないね。


で、櫻井先生は………

コソコソと

何を探してるんですか?』

突然、先生が核心をついてきた。

『えっ。

あっ、すみません。

あの……………俺も…………

患者さんの状況を

知っておいた方がいいかと思いまして………』

と俺は、咄嗟に嘘をついた。

先生が恐い顔をして

『ここにいる患者は、

刑事事件の被害者だったりするからね。

プライバシー保護のために

しっかり保管してあるんだよ。』

と言って、俺の手にあるものを取り上げた。

それは、俺に取ってはどうでもいいファイル。

そのファイルを棚に戻しながら


『櫻井先生が、ここに来た目的は知ってますよ。』

と、先生が言う。

『え?』

『探しいてるんでしょ?

これを。』

と、鍵のかかったキャビネットから茶色の封筒を出した。

『………君のことを話たんですよ。

そしたら、「もう話してもいい」って

連絡が来ましてね。』

と、その封筒を俺の前のテーブルに置いた。

『ど、どういうことですか?』

『開けていいよ。

……………読んでみて。』

恐る恐る手を伸ばして封筒に手をやると

鉛筆で(大野智)と書いてあって

急いで中身を取り出すと

ノートが3冊入っていた。



『…こ…………これ…………』

『君が知りたかったことって

これでしょ。』

そう言って、先生が静かに話し出した。