哀しみは雪のように 129 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。





『自分の事を愛せないものは、

人を愛せないんだよ。』


先生の言ってる事がわからない。


『智くんは、自分を愛することが出来ないから

人を愛せないんだよ。

人の愛を信じられないんだよ。』



『…………だって………

…………だって…………………

あいつは、おいらを「愛してる」って言って

おいらを監禁して自由を奪ったんだよ。

おいらが「やめて」って言っても

やめてくれなかった。

おいらに………………

汚ない…………

おいらは………ただの……………』


おいらはあいつの奴隷で…………

あいつのただの人形でしかなかったんだよ。

愛って…………

………縛ることでしょ。


『……そうだね。

智くんが、犯人にされた行為は

決して愛のある行為じゃないよね。

犯人の彼は、間違った自己愛を抱いていたんだろうね。』



『……………間違った…………自己愛?』

『そう。

自分を愛することのできる人は

人をも愛せる人だよ。

自分を愛してほしいから

他の人を愛するんだ。


間違った自己愛は、自分の好き勝手な事をして

人の事は気にかけない。

自分の欲望のままに突き進んで

人を傷付けて

終いに自分を傷つける。』


『わかんないよ。』

先生の話は難しすぎる。

おいらには、人に愛してもらえるようなものなんて何もない。

愛には代償が必要なんだ。



『智くんのお父さんとお母さんは…………?

智くんの事を愛してるのはわかる?』



父ちゃんと母ちゃん……の愛………


『………うん。』


『智くんのご両親の愛は、

自分の大事な子供のために命さえ懸けるほどの愛だね。

智くんのために沢山の犠牲を払ってる。』


『うん。そうだね。

おいらなんかのために…………』

『それだけ智くんを愛してるからだしょ。』

『………………』

『本当の愛は、見返りを求めないんだよ。』

『……………』

『無私の気持ちなんだよ。』

『ムシ?

無視?』

『違う。

自分を無くすって言う意味の "無私"』

『自分を無くす?』

『相手のために………

愛する人のために自分を犠牲にすること。

これが無私の愛。

本当の愛だよ。』




『あいつは、

あいつは………

あいつは…………』


おいらの目から止めどなく涙が溢れる。


ギュッと握った拳に力が入って

爪が掌に食い込んだ。



『あいつは………………』



おいらは今まで書き綴ったノートを

鞄から出した。

誰にも見られたくなくて

いつも持ち歩いていたノート。

それを先生に手渡した。