哀しみは雪のように 101 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。




誰にもわからない………

おいらの痛みも苦痛も

屈辱も理不尽さも…………


考えた所で元に戻るわけでもないし

悲嘆したからって消せるわけじゃない。

わかってるよ。

過去が、消せないことぐらい。

自分の罪が、消せないことぐらい。


わかってる。


わかってるから………


許されるには

死ぬしかないんだ。


って、ことぐらいわかってる。


かーちゃんが、おいらを殺してくれないから

おいらのこの手でやるしかない。


昔、あいつの家で失敗したけど

今度はちゃんとやる。


絶対にしくじらないから…………



そうやって死ぬことばかり考えてた。


現実から身を隠し


心に蓋をして、ひっそりと生きてるのは………



嫌………だから…………。





ある日、おいらの手を握って

優しく話しかけてくれる人がいる。


「……?

とーちゃん?」


とーちゃん…………?



とーちゃんが、おいらに

翔君達からの手紙を持ってきたって

膝の上に置いた。


読めるわけがない。


彼らが求めているのは純真無垢な智であって


薄汚れたこんな…………


おいらのことじゃない。



読めば惨めになるだけだ。



…………会いたがってる?


会いたがってる……………




おいらだって…………




おいらだって……………




会いたいよ。




こんな惨めなおいらじゃなければ…………



会いたいに決まってる。



こんな惨めなおいらじゃなければね。


………………


とーちゃんが昔話と言って

おいらの姉ちゃんの事を話してくれた。

おいらが生まれる前に亡くなった姉ちゃん。

『智の名前は、そのお姉ちゃんから取ったんだよ。』

って、とーちゃんが教えてくれた。



『生きたくても生きられない子供達を

とーちゃんはいっぱい見てきた。

将来を夢見て死んで行った子供たちを………。

生きたかったはずだ。

だから、生きてる者はちゃんと生きるべきなんだよ。

わかるか?

智……………』


とーちゃんがおいらに淡々と話してくれる。


とーちゃんの言ってること…………

おいらには……わからない……よ。

だって…………


「…………死に………たくなる………ほど………

辛い………ことが………あって……も

死んじゃ…………だめ………なの?」ってこと?



おいらのこの苦しみなんて

とーちゃんにわかるはずがない。


『…………どんなことがあっても

自分から生きる事を

諦めたらいけないんだよ。』



『……………とーちゃんが…………言うのは………

綺麗事………だ。

おいら…………』

ひっそりと身を隠していたはずなのに



『…………おいら?

どうした?』


と、とーちゃんがおいらを覗きこむ。



『…………』



『……お前は、

自分が嫌いなんだろ。

だから、自分を勇太だっていうんだろ。』



『……………』



『3年の間、何があったかは

上村忍から聞いて知ってるよ。』


『え?』



『自分を殺して、勇太くんに成りすましても

なにも変わらないんだぞ。』


『…………』


『ちゃんと信じてみろ。

お前が自分で蓋をして

自ら、救いの手を

振り払ってるだけだって気づくから…………』