人生は其なりに厄介だ。169 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。







昨夜の事が甦る。




静かな病院の処置室の前

昨夜と同じようにソファーに座っている俺。

これは、デジャブーなのではないかって思う。



病院に着くと、隣のおばさんが連絡してくれていたようで

医師や看護士が、俺の車を待っていてくれた。

着く頃には意識を無くしていた智を

ストレッチャーに乗せて処置室に運んでいく………


それを夢を見ているように

俺は目で追っていた。


何が起きてるのか

頭が、心が………

…………理解を拒んでいる。





『なかった。』

って、智が笑いながら俺に向かって走って来た姿。

それは、ほんの一時間前のことだ。

かわいい顔して笑ってた。

でも、次の瞬間

血の気を失って倒れている智が甦る。


どうか…………

どうか………………

どうか……………………お願いです。


智を、連れていかないでください。


智を俺が幸せにしますから…………

絶対に幸せにしますから…………

俺から奪わないでください。


俺から奪わないで………………おねがい………



おねがい…………………………










…………俺は……………何を………………してるんだろう……………



気が付くと、俺の前に長い列が続く…………

重苦しい空気が漂い

悲しげにすすり泣く声が聞こえる。



「ここは何処なんだろう……………」

俺が、キョロキョロと周りを見回すと

前方に母さんが立っていた。


「………母さん?」

「………………………?」

『何を泣いてるの?』

俺の問に答える事なく、前を見る母さん。

その前には和も、潤もいる。



『…………潤……。』

俺が声を掛けると

潤がゆっくり振り向いた。

その顔は、精気を失い

悲しそうで、目が真っ赤に腫れている。



『……翔さん。…………

…………俺。

翔さんに言ったよね。

「智のこと守ってね。」って………

言ったよね。』


『ああっ』

俺は確かに潤に誓った。

「智の事は任せろ。

幸せにしてやる」って…………


『………………翔さん。

…………「任せろ。」って

……………言ったよね。』


『ああ。言った。』


『言った?

言った答えがこれかよ。』

と、潤の罵声が飛ぶ。



『え?!』

俺が見上げる先に

白百合に囲まれた祭壇が見えた。



それは、智の葬儀の参列だった。