人生は其なりに厄介だ。109 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。







『ちょっと、お兄ちゃん。

こっちに来て』





智を連れて行って1時間近く、何の音沙汰もなく

閉められたドア。

俺はその前を行ったり来たり

「待ってて」と言われても……なあ…

諦めて、大人しくリビングで待っていたけど

やっぱり心配。

母さんが変なことするわけがない、言うわけもない………

信用してるんだけど………

やっぱり心配……………

リビングの中をまるでゴリラのようウロウロしてた


そんな時に母さんが俺を呼んだから

大慌てで走って行った。



『ちょっと。なにかあったの?

大丈夫?』

と、俺がドアを勢いよく開けた。

智が泣いてたらどうしよう。

昔を思い出して、パニック症状になってたらどうしよう。

そう思いながらドアを開けたのに


『…………ほら見て

かわいいお嫁さんの出来上がり。』

って、母さんが自分の前にいる人を振り向かせた。

『え?

……………えええ!!』


『………………////』

真っ赤に顔を染めた智が、純白のウェディングドレスを身に纏って

ほんのりと化粧を施されて立っていた。

『あ……………』

多分、そうとうアホ面だったんだと思う。

声も出ない。

ぽかーんと口を開けて魅いってた。

「綺麗だ。」

なんだろう…………

聖母のような…………

慎みと慈愛に満ちた姿。

目が放せなかった。



『やだ。お兄ちゃんたら照れてるでしょ。』

って、母さんが俺を叩くまで意識が飛んでた。

俯いていた智が

『やっぱり脱ぎます。』

そう言って、「出て行って」と言わんばかりに俺を押した。

その手を取って

『………智…………

ダメ。まだ脱がないで……………

綺麗……………』

『………………///……うん。

お母さんのなんだって……』

『そうか』

『恥ずかしいからあんまり見ないでよ。』

『なんで?

俺の目に焼き付くほど見ていたい。』

『………バカじゃないの。』








翔君のお母さんに、突然見せられたウェディングドレス。

それを着てみせてというお願いに戸惑った。

背中の開いたドレスはどうしても俺の背中には似合わない。

それを、お母さんは知らないんだ。


『………………』

『…………………』

暫くの沈黙を破ったのは、翔君のお母さんだった。

『あの事故で、…………相当辛い経験をしたんでしょうね。』

そう言って俺の左手を取った。

「え?

もしかして………知ってるの?」

俺は、驚いて翔君のお母さんに目を向ける。

俺の左手を擦りながら

『……幸…子さんって仰ったかしら………』


『え?さっちゃん。』

俺の叔母さんの名前を出してきたので驚いた。

『あの事故の後、お家を処分されるときに

お会いしたのよ。』

『…………「知らなかった」……』

『報道で、貴方が重体って聞いてたから

どんな具合かも聞いたのよ。』


『………「え?」……』

『その後は、連絡先も知らないし

どうしてるか知るよしもなくて……』

『………………』

『………貴方の名前を、

和君のクラス名簿で見つけたときにはホッとしたのよ。』

『…………』

『お兄ちゃんが

貴方の事をずっと探してたことも知ってた。』

『……………』

『貴方のこと大好きだったのね。

………だから、再会して付き合ってるって聞いたときは

驚きより安心したの。

可笑しいでしょ。』

って、お母さんが俺を見て微笑む。

『……………』

その頃には、俺の目から涙が粒のように落ちていて

『「紅い糸」ってあるんじゃないかしらね。

貴方たちを見てそう思ったのよ。』

と言って、ハンカチで俺の涙を拭いてくれた。

『世間じゃ認められない関係でも

堂々と生きていってほしい。』

と言う。












『あっ……………』