盲目の女の子が、ちゃんとぶつからずに
行けるか目で追っていたら
突然、俺は肩を掴まれて振り向いた。
『…ま……雅紀……
何で雅紀がここにいるの?』
驚いてる俺に
『ちょっと来て。』
と、俺の前を歩き出した。
訳が解らず、俺は黙って着いていく
先程まで、俺が立っていた券売機の前の道路を横切って
向かいのマクドナルドに入った。
そこの二階の窓際のカウンター席に
外をボーッと見ている和を見つけて
ここにいたことにホッとした。
その内、ずっと待ってたのにこんな所にいたと思ったら
ちょっとイラッと来て
ずっと待ってた俺が、バカみたいに思えて
『………和。
ここからずっと俺を見てたのか?』
と、ちょっと語気を強めて言ってしまった。
すると雅紀が
『潤、怒るなよな。
にのちゃん、怖くて行けなかったんだから………』
と、言う。
『11時前からここに二人でいたんだから』
と雅紀が言う。
『俺、腹減ったから
なんか注文してくるけど
なんか食べる?』
と、二人に聞くと
『もー飲めないし食べれない』
と言う。
俺が、待ってる前からずーっとここにいて俺を見てたのか………
ただで居れないと思ってやたらとドリンク注文してたらしい。
俺は、ハンバーガーを頬張りながら
『俺が怖いって………
どう言うことだよ。』
と、和に問いただす。
少し離れ場所で俺たちの様子を伺う雅紀。
和は、俯いたまま
『…………潤が……………
どうせ………別れ…………話なんだろ……』
と、和の小さな声
『はああ~?』
と、大きな声をあげてしまった。
別れ話だと思って
怖くて来れなかったんだと知って
和にどんだけ寂しい思いをさせていたかを改めて知った。
急いでハンバーガーを飲み込んで
『雅紀。
帰るぞ。』
と、トレイを片付けて
和の手を引っ張った。
『え?どこいくの?』
と、心配そうな顔をする和に
『あそこ』
反対側に建つビルを指差した。
『え?カラオケ屋?』
『ゆっくり二人だけで話せる場所っていったら
そこぐらいしかないじゃん。
だから、雅紀とはここでさよならなっ。』
と、雅紀に言う。
『ほんとにもー
貸しだかんなっ。
その内ちゃんと返せよな。
じゃあ……にのちゃんバイバイ。』
と、優しい笑顔を振り撒いて帰っていった。
『うん。相葉ちゃん。
ありがとう。』