『もー………
翔くんの格好やだー。』
涙を拭って、冷静になると
翔くんはバスタオルのみで
しゃがみこんでいる俺を抱き締めている。
『だって、智が着替え持ってこないんじゃん。』
と、不貞腐れた。
『ふふふっ、ごめんね。』
『ねえ、翔くん。』
俺は翔くんの腕の中
疲れた体を預けて声をかけた。
『うん?』
翔くんの甘い声。
もう、俺が手放せないや
『…………潤を説得しないといけないけど
ここで一緒に3人で暮らさない?』
『え?
俺んちでもその話したじゃん。』
『うん。あの時は無理って答えたけど。
俺たちが出逢えたのは
あの手紙にあるように運命なら
この先どんな事も
二人で乗り越えられるんじゃないかな。』
長い時を越え、山ほどの人がいるなかで
巡り会えたこの奇跡。
あの手紙を読んで改めて
運命としか言いようがない………
俺たちは元は一つだったんだよ。
『うん。
そうだよ。
俺たちは一体なんだよ。』
『うん。』
『じゃあ………
もう一回いい?』
『えー。
さっきしたじゃん。
まだ足りないの?』
『足りない……………』