人生は其なりにおもしろいだろ。14 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。




俺が智の手に触れようとしたら、さっとかわされた。

行き場を失った手をゆっくり戻すと

『いろいろ…………心配かけて………ごめん。

でも、こうして元気だから…………』

と、ボソッて呟いた。

俺はなにも言えなくなって

運ばれてきたコーヒーを一口飲んだ。

『卒業アルバム…………

着払いで送ってもれえるかな………』

と、か細い声で言う。

さっきまでの威勢はどこにいったんだよ。

よくよく見ると

色白で、どこか影のある…………



中坊の頃のようには行かない。

『……………松本に渡すよ。

いいだろ。』

うん。と首を立てに振った。



『松本と一緒に暮らしてるの?』

『…うん。……………俺、父親だから。』



会話が続かない。

父親って………

自分の方が子供みたいな顔をして………

松本は年齢から言って

あの事故の生き残りの幼児で

確かお姉ちゃんの子供のはず。

あの事故の切り抜きを、今でも俺は持っている。

あの時の喪失感は忘れられない…………





俺の思い違いだったんだろうか?

こいつは俺のこと好きだったんじゃないか?

だから突然、猛勉強して

俺と同じ高校を受験したんじゃないのか?

サッカー部の俺の姿を、いつも見に来てたんじゃないのか?


俺の思い違い?


『お前さ…………

中坊の時、いつも俺を見てたよな。

……………あれって何で?』

智の顔がみるみる赤くなって行く。

「やっぱり……勘違いじゃない」

『俺さ、高校の入学式の日に

計画してたことがあってさ。

…………

結局、出来なかったんだけど……………

お前に…………告白するつもりだった。』

『………えっ………』

驚いて俺の顔を見る智。

『お前も俺を好きだったろ?』

真っ直ぐ、真剣な目で智を見つめた。



『……遠い…………昔の話だよ。

俺は…………人を………好きにならない………

そう決めたんだ。』

と、俺の目を反らして言う。


智はどんな苦しみを抱えているんだ?

「人を好きにならない」って

どうして?

『なんで…………そんなこと言うの?

寂しくないの?』



人って、愛し愛され

必要とされて

それでこそ生きてるってこと。

人生って、其なりにおもしろいんだよ。

自分から閉ざしちゃ駄目だよ。