紅い涙 144 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。






ニューヨークか…………

予期せず伝えられた辞令。

ニューヨークに行くか、行かないかは

フリーになるか、ならないかにかかってくる。

社を辞めてフリーになるほど

俺には知名度もない。

新天地を求めていくのもいいかも………

でも、俺一人の問題じゃない………

智の事。

そして、親のこと…………

考えなきゃいけない。

一応、事実を親には話さなきゃいけないな。

そう思い久しぶりに実家を訪ねた。


"さとし"がもうすっかり母親になついて

いい子に躾られていて驚いた。


『もう"さとし"はここの子だね。』

と俺が撫で回すと喜んでお腹を出した。

『お母さんも、寂しさがまぎれて嬉しいのよ。

あんたは言うこと聞かないから………

ねえ………さとし…………

…………んン…………可愛いね。いいこ』

って、とても可愛がってくれている。

俺に対しても、

もう言っても仕方ないって感じで諦めてる?

時間が経てば俺達の関係も認めてくれるんじゃないかな。

そう思えた。

『今日は………どうしたの?

大野さんと別れた報告にでも来たの?』

お茶を出しながら皮肉を言う。

『なんだよそれ。

別れるわけないだろ。』

『あっそ

じゃ………何のよう?

"さとし"を見に来たって言うの?』

『いや………実は………

俺、辞令が下りて

ニューヨークに行くことになるんだ。』

『え?ニューヨーク?

もう、辞めてお父さんの後を継ぎなさいよ。』

『俺には無理だよ。

親父の後なんて』

と答えると

急に大きな声を出して

『お爺ちゃん達の期待を裏切ってばっかり……

お母さんがどれだけ大変だったかも知らないで

いい気なもんよね。』

『え?…………どういうこと?』

『あなたがTV局に勤めたとき

どれだけ嫌味を言われたか……』


父と母の馴れ初めは知らないけど

確かに祖父母は、母に辛く当たっていた事を思い出した。

お母さんは子供が出来ずに何年も不妊治療をして

やっと俺が出来たと聞いた事がある。

やっと出来た、それも男の子ってことで

俺はじーさん、ばーさんに可愛がられてたけど

裏では母に当たっていたんだ。

『ごめんね。母さん

期待を裏切ってばっかりで………』

と、俺が誤ってるのに


母がぶつぶつと独り言をいって、

返事をしなくなった。


遼が死んだときから

母の感情はどこかおかしくなってる?

俺はそのときまで

母がおかしくなってたなんて思いもしなかった。