『これ…………
この絵は………
大野………智さん…………ですよね。』
俺の言葉は震え、体も立っていられないほど……
心臓が大きく脈を打つのがわかる。
そんな俺に驚いて
『え?櫻井くん。
智のこと知ってるの?』
と、聞いてきた。
『………はい』
多分、足がわなわなと震えてたんだろう。
俺の肩を支えてゆっくり座らせて
『そうか…………。』
と、大きく息を吐いた。
『…お………俺…………
…………聞いて……いいですか?
さ………さと………
智…さんは…………今どこ?』
俺の様子が普通じゃないことは
側から見てもわかるだろう。
相手が大きく息を整えて。
『ふー。
俺もその事で帰ってきたんだよ。
君はどんな知り合い?』
『………………』
何て言えばいいんだろう………。
この人はどこまでしってるんだ?
俺は…………恋人?
それとも………
『……えっとね。
君と智の関係は?』
相手は頭をガシガシと掻いて
『ちょっとこの1年色々ありすぎて………』
と、頭を抱えた。
『…………ひとつだけ……………
ひとつだけ…………教えてほしい…です。
……智が………………(生きてるのか?)
元気かどうか…………』
膝の上に置いた握り拳が、力の入れすぎで白くなってる。
それをじーっと見ながら聞いてみた。
『………智が元気かどうか?
………櫻井さんは…………知らないんだ。』
話すと涙が溢れてきそうで
『………智………さん………
連絡…………取れな………くて…………』
と、言うだけで精一杯だった。
俺の心臓はずっと大きく脈を打ち
今にも飛び出しそうなんだから………
『そりゃ…………
連絡取れないよ。
……だって……………生きてないもん。』
『え?!』
俺の目の前が、真っ暗になった。
……………世界が崩壊した。
『櫻井くんは、二宮や松本から聞いてないの?
それほど親しいって訳でもなのかな?
あれ?櫻井君どうしたの?
大丈夫?』
『………いつ………
…………いつ……………ですか………』
『いつ?
あーあ……
去年の………
そうだ。智の誕生日の日だったから
11月26日だったかな。』
『あ……………』
「あの日だ。」
俺が……………
あの日………
智さんの誕生日だったんだ。
だから………丁度いいタイミングで二宮さんが来たんだ……。