俺がはっきりと目が覚めたのは
もう日が随分傾いていたころで
ベットから這い出るとリビングに向かった。
部屋は静まり返っていて翔くんがいない事を知った。
「そうだよね。翔くんは仕事。」
勝手知ったるじゃないけど
冷蔵庫からペットボトルを取り出して一気にのみ干した。
テーブルの上にはサンドイッチと薬の箱が置いてあり
メモ書きで「食べれたら食べて。」とあった。
「心配ばっか……かけてるじゃん俺」
情けない……………
ニノを選んで、翔くんを捨てた。
翔くんを選んでニノを忘れる………
わかんないよ俺。
俺の濡れた服が一式洗濯されて
ソファーの上に綺麗に畳んであった。
翔くん……………
翔くんの優しさが心に沁みた。
ねえ。ニノ…………
俺はどうしたらいい…………?
ずるいよね。
人に決めてもらおうとしてる。
携帯を握ってニノの番号を押した。
「この番号は現在使われておりません。」
『え?!』
間違えた?
もう一度かけてみたが
「……現在使われておりません。」
『なんで?』
またニノが俺から…………去っていった。
優柔不断な俺は結局
翔くんかニノかを選べなくて
………………翔くんもニノも失った。
まだ、熱があったけど翔くんの家を後にした。
「翔くんに一枚の手紙を残して」