『……大野君…………よかったね。
やっと自宅に戻れるよ』
マネージャーが運転しながら俺を見た。
俺の様子がおかしいから
懸命に元気付けようとして、さっきから親父ギャグも炸裂中。
でも、笑えないよ。
翔くんの……………
俺を拒んだ………あの後ろ姿………………
思い出すだけで心の引き裂かれそう…………
『…………大野君、着いたよ。』
ってマネージャーに言われてドアを開けようとして気付いた。
俺のマンションじゃない…………
翔くん家だ……………。
夜の街を見てたはずなのに
全然気付かなかった……………
『…………なんで………翔くん…』
『大野君、櫻井君と何かあった?
………ちゃんと話した方がいい。
これからも同じメンバーで頑張っていくでしょ。』
『……………』
俺の目から涙が溢れてきた。
『………櫻井君、ほんと大野君が大事みたいだよ。
先日だって………!…』
言いかけて突然口を塞いだ。
『え?…なに……教えて』
一瞬、困った顔をして俺の事を見て
『…………翔くんが…………
荷物届けた日………………一緒にいたんだよ。』
『!!』
マネージャーが話し出す
俺の身の回りの物だけでも届けようと大野君の家に行くと
そこには翔くんがいて
大野君の荷物を用意してくれていた。
どこにいるか知りたいし心配だから………と
一緒にホテルまで来ると
翔くんにが大野君の部屋に向かったのに直ぐに帰ってきた。
「どうしたの?」って俺が聞くと
しばらく黙って「お客さんが来てた。」って
『あっ!』
俺は両手で口を塞いだ。
「俺が何も知らないとでも思ってる?」って
この…こと………
俺の体がガタガタと震え出した。
『…………知って…………た…ん…だ…………』
マネージャーの話し
「大野君にお客さん?」って聞いたら
「今…………ロビーで見かけた。」
「え?そうなの。不味いよ。
また、スキャンダルになったら…………」
「大丈夫………相手は大野君の幼馴染みだから」
「なんだ。よかった。
じゃー持っていってもいいんじゃない荷物……」
「あっ。そうだね。
じゃあ………行ってくる。
ごめん…すぐに戻るから待ってて」
「え?大野君所に泊まらないの?」
「うん。久しぶりの再会だと思うから邪魔しないよ。」
と言って車を下りて15分位で戻ってきた。
帰りの車の中
黙ってた櫻井君がポツッて
「相手のしあわせを願うのが………本当の愛だよね。」って
俺にはそう聞こえた。
とマネージャーの話しは終った。