旧国道沿いの山道を走っていると
古びたラブホテルの明かりが見えた。
翔くんは、なにも言わずウィンカーを点滅させて入って行く。
駐車場に車をいれて
『下りて』
とだけ言う。
古びたホテルのドアを開けると
真ん中に大きい丸いベットが一つだけ置いてある。
やるためだけの部屋だけあって
天井はガラス張りで、回りにも大きな硝子が張ってある。
どこからでも自分が見えて落ち着かない………
入り口にボーッと立ち竦む俺の腕を取って
翔くんがベットに投げつけた。
俺の体が一瞬ベットに沈み
浮き上がった頃には翔くんが覆い被さってきて
俺の自由を奪った。
『ねえ。教えてよ。
あんた…………なに考えてるの?』
俺の頬を両手で挟み
翔くんが怒ってるのがわかる。
『……………………』
俺は目線を反らして何も言えないでいると
『……あんたの考えてることなんて………
大体お見通しだよ。
あんたは逃げ道が欲しいんだよ。』
『…………!………』
『俺が…………今さら………
女を抱けると思ってるの?』
『………………』
『俺が好きなのは、
愛しているのは』
翔くんの言葉が聞きたくなくて俺は耳を塞いで
『言わないで
俺、聞かないから………』
と目をギュッと瞑った。
『なんで?』
翔くんが俺の手を耳から離して
『なんで?聞きたくないって言うの?』
と悲しそうな声を出した。
『……………翔くんと……終わりにしたい』
突然の言葉に翔くんが固まってる。
翔くんの驚いた顔がちょっと笑えた。
ほらね。
俺の思考回路は何処かがショートしてるんだ。