少しの仮眠を取るべく職員控室のベットに横になった。
右腕で目を覆い眠ろうとするのに
なんだか瞼の裏に智の姿が浮かぶ。
幼馴染みとして小さい頃から一緒にいたのに
思い出す智の姿はいつも泣いていた。
しばらく見なくなっていたのに
それは櫻井さんが現れたから………
あれはいつだった?
雪の降るなかを一緒に歩いたのは………
『…………一緒に歩いていきたかったな。』
智の声が聞こえたような気がした。
『俺、ニノが好きだ。』
『絶対に浮気はしない。信じてくれないの……………』
次から次に智が現れて俺を責め立てる。
そして、智の流した涙が心に突き刺さる。
あのときの俺は…………
それが正解だと疑わなかった。
智の意思なんて考えてなかった。
相葉くんと付き合うって言った。
智を忘れるため………
「俺を利用してもいいよ。」て言った相葉くんに甘えて
それでデートをしたんだ。
相葉くんが映画館でキスをしてきたとき
はっきりと智のそれと違うことにも気付いた。
二度と手に入らない智の事を思うより
新しい恋をする方が賢明だって頭ではわかるのに
俺の心が諦めない。
最後に会ったあの日だって
大事に優しく抱き締めたかったのに…………
智はもう……………
俺を忘れたんだろうな。
俺が思った通り
智は人気者になった。