『和也、………相葉君とよく会ってるの?』
明らかに智の声が暗くなった。
『うん。家にも遊びに言ったよ。
中華料理のお店やってるんだね。
ごちそうになって………美味しかった。』
『…………』
『あのビデオ見て凄い驚いたよ。
智、超カッコいいんだもん。
やっぱりアイドルだね。
もう、………住む世界が違うんだな……って思った。』
『……そんなことないよ………
俺は俺だよ。』
『違うよ。
もう、智は…………
俺の知らない智だよ。』
自分で言いながら涙が出る。
『…………ごめん。
俺は泣かせてばっかだな………』
『………泣いてねーし』
長い沈黙が続く。
俺は何を言えばいいの?
「逢いたいよ。」「帰ってきてよ。」「抱きしめたい」そんな言葉しか思いつかない。
でも、懸命に頑張っている智に言っちゃいけない。
長い沈黙を破って、俺は心と反対の言葉を言う。
『智。俺たち………
友達に………戻ろう』
突然の言葉に智が驚いてるのがわかる。
『え?なんで?どうした?』
俺は深呼吸をして
『ごめん。………俺………疲れた。
連絡がない間………心配したり、悩んだり………』
『俺を信じてくれないの?』
『信じるとか信じないの話じゃないんだ。』
『…………………』
『智の事を…………もう……………考えたくない。』
『………………どうゆう意味?』
『…………………疲れた。
ただの友達ならこんな苦しまなくてもいいでしょ』
『……………和………
……和は………苦しいの……?』
『………………苦しいよ。
勉強も手につかないほど苦しいよ。』
『………………ごめん。』
『だから……戻ろう。友達に………』
『…………そ、そんな……
監督の目を盗んでかけてるのに………
そんな言葉を聞くためじゃない。』
智が怒ってる。
怒ったってどうせこっちに来れないでしょ。
『………智。元気で頑張れよ。
友達として応援してるから………
じゃー』
と言って電話を切った。