智は今ごろ何してるんだろう。
どうしているかな。
寂しがってないかな。
ホームシックになってないかな。
俺は気が緩むといつも智のことを考えてしまう。
あれからまだ一週間………
たった一度だけメールが来たけど、
「京都に着きました。
寒いよ。そっちよりずっと寒い。
身も心も寒いから風邪引きそう。
じゃあ。また、後でね。」
と、これだけ。
俺も俺で
「風邪ひくなよ。
………………………」(返信)
だって………なのを言えばいいの?
言いたいことはいっぱいあるよ。
「寂しいよ。俺だって……寒いよ。」
一段と寒さを感じるのは、智と言う温もりが
隣に無くなったからと俺は知ってる。
寒さでかじかむ手に息を吹きかけ温めながら
何度かメールをしたけれど音沙汰はなくて
今も携帯を見ながらどうしようかと考えている。
今日のメールも無視されたら俺は立ち直れないかもしれない。
そんなことを思うとよりいっそう寒さが増す。
駅のホームでベンチに座りぼーとしている俺に
『にのちゃん見っけ』
と後ろから声がした。
「この声は……あいつだ。」
ちっ…と舌打ちをした。
『にのちゃんは、この時間にこの電車使うんだ。
覚えとこーと」』