ピピピッピピピッピピピッ
目覚まし時計が鳴った。
眠い目を擦りながら目を覚ます。
朝日が出るまで、まだ間がある。
「1月1日朝日を見に行こう。防波堤で待つ。」
と送信して。
「わかった。」
と直ぐに返信が来た。
あの日からずーっと俺の心は冷えきったままだ。
当日を向かえカーテンを開けると雪が降っていた。
「自転車で行こうと思ってたのに無理かな………」
「て言うか朝日見れないじゃん。」
「行かないのもありかな………」
だって別れ話だもん。
でも、多分…………
智は雪の降る中、待ってるんだよなっ。
寒いのに、寒いの嫌いなのに絶体に待ってるんだ。
「くそ~」
俺はダッフルコートを羽織りフードを被って雪道を走る。
雪の積もった道を見て
「一緒に歩きたかったな」と言った智の言葉が甦った。
あの時、どんなつもりで言ったんだろう。
走っていた足が自然に止まり
俯いたらフードが前を塞いで見えない。
下を見るとぽたっぽたっとなにかが足下に落ちた。
薄暗がりに電灯の灯りと雪の白さで
雪が音を吸収していく