訳がわからない。
ベットの中で抱き合った智と
雪の降る中を肩を並べて歩いた智と
隠し撮りで拡散している智と
アイドルと言われてる智と
皆、智だけど
俺の知らない智がいる。
「なんだか、よくわからないよ」
俺の世界が狭かっただけかもしれないけど。
智が遠い存在に思えた。
あんなに近くにいたのに……
知らない智がいる。
♪~♪~♪~
俺の携帯が鳴って智からメールが届いた。
「件名 : 」
本題
「ニノに言えなかった事があるんだ。
ごめん。
俺、二学期で学校を中退する事になった。
それで、京都に行くんだ。
京都には多分二年いることになる。
色々な準備で1月7日にはこっちを立つんだ。
その前にもう一度会えるかな」
「なんだ?どう言うこと?」
「これがもしかしてって芸能界入りってこと?」
「なんで?智が……」
「2年も………京都………」
「1月7日………に京都に行っちゃう……んだ……」
カレンダーを見ると
今日が22日だから、あと2週間しかない。
今日だって本当は会う約束なんてしてなかったんだから
あいつは俺に言わないつもりだったのか?
俺は相葉君に言われなきゃ何も知らないで………
「なんだよそれ………」
考えてたら涙が出てきた。
帰り際に智が「バイバイ」と言って
笑った笑顔を思い出した。
綺麗に笑ったんだ。
俺を見て綺麗に…………