『…………ねえ……』
『………翔ちゃんてば………』
『翔ちゃん!』
『あっ!ごめん。何?』
『もー、何…じゃないよ。
心ここに在らずじゃん。』
『ごめん。』
今、相葉君と居酒屋で飲んでいた。
楽屋で智くんが責められているのを
見ていられなくて相葉君を連れ出した。
相葉君ともしっかり話合わなきゃ。
どう言ったらいい?
どう言ったら傷つけない?
智くんはあれから大丈夫だっただろうか……
と考えていて相葉君の話を聞いてなかった。
『何か考えごと?』
ビールを片手に聞いてきた。
『………………相葉君…………』
『なに?』
焼き鳥を頬張りながら答える。
『…………宮城の件………覚えてるよね。』
『…………うん。』
相葉君が下を向いて枝豆を指で弾きながら
どうも聞きたくないらしく
『この枝豆実が小さい』とか、『時期のはおいしよね。』とか『つまみ何がいい』とか話を反らす。
『あの時…………俺ら…………
もう辞めようって話をしたよね。』
と切り出した。
相葉君は面白くなさそうに
『…………うん。』
と同意をした。
『で、普通に只のメンバー同志に戻ったんだよね。』
『……………うん。』
『俺は………そう思ってた。
………………でも、相葉君は違った?』
俯いて、ずっと握りしめた自分の拳を見ながら
『………………ごめん。
俺……………翔ちゃんが
……好き………
身体を重ねるうちに……思いが………深くなった』
『ごめん。
俺が……………相葉君を利用したから……
本当に…ごめん。』
俺は相葉君に頭を下げた。
『…翔ちゃん……が……悪い訳じゃない………
俺も同意しての行為だったし………
でも………
……俺……
翔ちゃんと別れたくない。
翔ちゃんは俺のもんだ。』
相葉君が鋭い目で俺を見た。
そして、低い声で
『……………智くんには渡さない』
俺の背中に虫酸が走った。
と同時に嫌な汗が滴った。
『…………』
『翔ちゃんがどんなに思っても
智くんは手に入らないよ。』
相葉君の顔………
いつものキラキラのニコニコの顔じゃない。
こんな顔をさせたのは俺のせいなんだ。
『…………なんで………』
『ニノがいるからね。』
『ニノが何すんだよ?』
『さー。でも、今日はお仕置きかなー……
翔ちゃんが智くんに手を出したから』
『え!!』
『あいつは策士だよ。
智くんを手に入れるために………』
俺は立ち上がった。