ニノから逃げる口実で「行く」と言ったものの
もし、ここで翔ちゃんと相葉ちゃんも来たら
おいらどうしよう……
どんな顔したらいいんだろう
考えだしたら気が重くなった。
とりあえずニノからは逃げれる。
おいらだってニノは嫌いじゃない。
どちらかと言うと大好きの部類にはいる。
でも………違うんだよ。
ニノの…キスには答えられない。
あんな……あんな…女にするようなキスには………
『……ニノ……………
…………行って来るから………』
『……………』
ニノから返事はない。
おいらは重い足を引き摺るように部屋を出た。
ロビーには松潤だけが待っていて
翔ちゃんと相葉ちゃんの姿がないことに
ちょっとほっとして潤君に近づいた。
『ごめん。待たせちゃった?』
『…………あんた………ニノに襲われたでしょ………』
『え?………なんで?……(知ってるの?)…』
『…………あんたの顔。
ばればれなんだよ。』
おいらは自分の顔を鏡張りの壁に映してみた。
『ついでに言うと…………
翔さんと相葉さんともなんかあったでしょ。』
『……………』
『もー………
俺の知らないところで何やってんの?』
『潤君…………
それより知事との会食は……?…』
『………そんなもん、ねーよ』
『え?』
『そんな話もともとねーよ。
…………相葉さんに頼まれたんだよ』
『え??訳がわからない………』
『それは俺の方だよ。
………まー兎に角、俺の部屋に行こう』
おいらはエレベーターに乗り、
おいらたちの階とは違う階で下りて
潤君の部屋に行った。
『実はさっ、
相葉さんから電話が来たんだよ』
『…………うん。……』
『……何を言ってるのか、よくわからないんだけど…
兎に角、「智くんをニノから救出してくて」って言うから』
『…………なんだよ………それって……』
『んで、行ってみたら
あんた凄いホッとした表情するし
ニノは
「邪魔物が来た」と言わんばかりに俺を睨んでたし
だからピーンと来たんだよね。』
『………ハハハ………鋭いね。…』
『本当は「自分達がいけよ。隣なんだから」って
断ったんだよ。
でも、相葉君と翔さんが電話口で一生懸命に頭を下げてるからさ』
『…そうなんだ………………』
『で?
いったい俺の知らない所で何が起きてるのかな?』