おいら達は夏に東北復興コンサートをすることになり
下見とロケのために昨日から宮城県に入っていた。
復興事業のためか多くの作業員がホテルを利用しているために
俺らは、5人で3部屋しか取れなくてジャンケンの結果
おいらと翔くん。ニノと相葉ちゃんが同室になった。
今日はそれぞれの仕事で
おいらとニノは共に朝早くからロビーで打ち合わせをして少し遠くのロケ地まで行くことになっていた。
これから出発と言うところでニノが
『あっ!やっべっ』
と駐車場に向かう脚を止めた。
『どした?』
おいらは前を歩いてたので振り向いた。
『困った事が起きてしまいました。』
『なんだよ?
驚かすなよ。』
『問題は2つあります。
ひとつはどうしても俺じゃないといけないんですが、
もうひとつはありがたいことに貴方にも出来るんで
お願いしてもいいですか?』
『出来ます…って…………
もーなんだよ。早く言え』
『リーダーにこれ渡すんで………
部屋からDS持って来てくださいよ。』
とおいらに部屋のかぎを渡した。
『…はあ?…DSって……
お前……遊びに行くわけじゃないんだぞっ。
いるなら自分で取ってこいよ』
『だって、1時間も移動ですよ。
暇じゃないですか。
それに、俺には大事な用事があるって
言ったじゃないですか。』
『なんだよ。』
『もー、
トイレですよ。
代われないでしょ。
じゃーおねがいしますね。
もうこの時間だと相葉さんも出掛けてるはずだから。
テーブルに置いてあるはずなんで……
よろしく…』
とさっさと走って行ってしまった。
「ほんとにもー」
おいらは不貞腐れながらもニノの部屋にDSを取りにいった。
で、その時に翔くんと相葉ちゃんの抱き合ってるところに遭遇したのだ。
『……ご………ごめん……』
と言うと部屋を急いで出て
エレベーターに乗り込み地下の駐車場へと降りていく。
何でか泪が止まらない。
「チーン」
とエレベーターが目的の階に着いてドアを開けた。
おいらは自分の腕で泪を拭い、待っていたワゴン車に乗り込んだ。
もうすでにニノが後ろのいつもの場所に座っていて
おいらはその前の席に座った。
『何で前に座るのさ。
いつもここに座るでしょ。』
とニノが自分の隣の席を叩いた。
『…………いつもじゃないし………』
おいらがぼそぼそと言うもんだから
『はあー?
なんだそれっ
まーいいや。はい』
と俺の方に手を出して「ちょうだい」と上下に振った。
『?』
『えっ?DSは?』
『……あっ!……』
『えっ?ちょっと待って
あんた何しに行ったのよ
信じらんない』
とお怒りモード
『………ごめん………』
おいらは下を向いて謝った。
『じゃー鍵は?』
と手を出した。
『あっ!………忘れてきた』
『はあー?
何処に?』
『……ニノの部屋に………』
『へ?どう言うこと?
……部屋には行ったの?』
おいらは頷いた。
『……で鍵は?
どうすんの?』
『………相葉…ちゃんが…いたから………』
『相葉さん?
まだいたんだ』
『…………うん………』
おいらの顔がどんどん赤くなっていくのを見て
『ちょっとちょっと
なになに?
もしかしてリーダー相葉さんに襲われたとか?』
『なっ!!
何言ってるんだよ。バカ!』
『えー違うの?』
『違うよ』
『じゃーなんで?』
『…………翔くんが……………いた…から……………』
とおいらが呟いたら
『あーあ
そう言うことね。』
とすべてを悟ったような言い方しておいらに
『二人はセフレですよ。』
と囁いた。