俺はウルフの運転する車で病室に着いた頃にはもう皆が揃ってた。
『……翔ちゃん………』
と、涙と鼻水でグチャグチャの相葉ちゃんが俺に抱きついてきた。
相葉ちゃんの背中をトントンと軽く叩いて離れる。
松潤が俯き唇をぐっと噛んで泣いている。
ニノがベットの脇に膝立ちをして
智くんの手を握って泣いていた。
『……にの……』
俺はにのの肩に手を添えて呼んだ。
すると身体がビクンと驚いたのか、はねあがった。
ゆっくり俺の方に顔を向けたニノ。
『………翔さん………ごめん…
…………ごめんなさい。…………』
と俺に抱きついて大きな声を上げて泣いた。
『……………俺………俺、寝ちゃったんだ………』
『………うん。……』
ニノの背中を擦りながら俺は智くんの顔を見ていた。
『………リーダーの夢………見ていたんだ………』
『…………うん。………』
『リーダー………笑って……言うんだ………
「嵐が大好きだ」って…………
「皆が大好きだ」って…………
「だから笑って」って…………』
『うん。うん。』
誰よりも誰よりも貴方は「嵐」を愛してたよね。
皆がバラバラになることを怖れ、
自分のせいで俺らが笑わなくなるのを怖れてた。
俺の夢の中でも心配してたもんな。
松潤の計らいで俺と智くんが部屋に残された。
『…………………やっぱり………
あんたは…………突然消えるんだな………』
まだ触れると温もりが伝わる。
顔を見るとほんのり笑ってるみたいだ。
『………可愛い顔…して……』
俺は智くんの頬に手をやると優しく撫でた。
『…………引っ越しって
あんたが天国に行くってことかよ………』
「……………そうだよ。
だから、これからは自分の事は自分でやってね。」
『わかってるよ。』
「飲み過ぎ、寝不足も気を付けてよ。」
『はいはい。
俺は浮腫み易いからイケメンが台無しなんだろ』
「そうそう。うふふ」
『後、言い残したことはないの?』
「あのね。
おいら……………
皆には見えないかもしれないけど……
いつもの君のそばで見守ってるから………
時には頬に触れる風になって………
時には鼻を擽る香りになって………
どんな時も君のそばで………
だから泣かないでね。」
『……………うん。』
『後は?』
「大好きだったよ。
……………だーいすきー…………」
『……………うん。』