俺の前から突然姿を消えた智くんを追って俺は目が覚めた。
『はー、夢か………』
綺麗に笑った智くんの顔が脳裏に焼き付いてる。
時計を見ると朝の9時を少し回っていて
8時間も俺は寝てたことに驚いた。
「相当疲れてたんだな………。」
枕元に置いてある携帯の確認をしようと
手を伸ばしたときに電話が鳴った。
俺は伸ばした手を突発的に引っ込めた。
嫌な予感で冷や汗がジトーと背中を流れる。
電話は切れることなく鳴り続け
俺は深く一度息を吐いて電話を手にすると
画面にウルフの名前が………
『……………もしもし……?…』
『……翔くん?
………おはよう。
起きてた?』
いつもと変わらないウルフの冷静な声。
でも、なんかいつもと違う………
『……はい。』
『………そう……
直ぐに出れる?』
『はい。』
『……じゃ。下で待ってるから』
俺の手が震えて止まらない。
『……なっ…何か………あったん…ですか?』
俺は震える声で尋ねた。
するとウルフがゆっくり静かに俺に語る。
『……翔くん…………
………さっき………
……智くん………が…………
…………天国に………………旅立った……』
俺は崩れ堕ちた。
『翔くん!!』
『翔くん!!』
電話口にウルフが叫んでいる。