智くんが帰り際に俺の手に握らせた小さい箱。
なんの包装もリボンもない。
多分少し前に俺の誕生日だったから
そのプレゼントなんだろうな。
中を開けてみると
綺麗なシルバーのネックレス。
先に嵐のロゴマークの皇子と
脇に「S.J.K.M.O」とバラバラのアルファベットが着いている。
『かわいい』
と運転中の松本がチラッと見て呟いた。
『え?何なに』
後ろの相葉ちゃんがシートとシートの間から顔を出した。
『本当だ、可愛い。
手作りだねこれ。』
『え?手作り?』
『だってこんなちょっと歪なのってないでしょ。』
確かにロゴに智くん要素が入ってる。
不自由な手で懸命に作ってくれたんだ。
俺は嬉しくなり智くんに電話をした。
『アクセ。サンキュ。』
『おう。』
あなた照れてるの?
『大事にするね。』
『飾るとか大事に仕舞うとかすんなよ。
ちゃんと着けてくれよな』
『うん。
もう着けた。』
『………いつも皆と思いは一緒だから
……だから、おいらがいないとダメだとか。
もう言うな。なっ!!』
『…………』
『新しい「嵐」を見せてくれよ。』
『うん。
わかった。
………新しい「嵐」見にきてよね。』
『うん。』
そう言って電話を切った。
さーツアーの始まりだ。