『よー。
来たか』
智くんが俺たちを迎えに出てきた。
『おーちゃーん。
会いたかったよー』
相葉ちゃんが智くんにがばっと抱きつき
『相葉ちゃん、おいらも………』と
相葉ちゃんの抱き締めた手を右手でぽんぽんと叩いた。
『邪魔です。退いて』
とニノが相葉ちゃんを智くんから引き剥がし、
『元気だった?』
と優しく微笑みながら尋ねた。
『うん。
ニノは、ちゃんと食べてる?
痩せたんじゃない?
身体が資本だよ。』
『あはははっ。
あんたに言われたくないわ』
智くんの言葉にニノが笑って返した。
『フフっ確かに』
智くんが笑ってる。
あの………
俺の好きな笑顔で笑ってる…………
俺はぼーっと魅いっていた。
幻か………これは幻か?
『翔くん。久しぶり』
智くんが俺に笑顔をくれる。
酷い事を言って
最後には悲しげな歪んだ笑顔を俺に見せていた智くんが嬉しそうに笑ってる。
『………翔くん?』
不安そうに俺を覗きこんで『どうした?』と
優しく言うから
俺は泪が止まらなくなった。
『………翔くん。
……………困ったなー………
……もー』
チュッ
『え?』
智くんが俺の腕を掴んで引き寄せてキスをした。
その驚きに一瞬で泪が止まった。
『泪………止まった?
………良かった』
『智くん、今のって………』
『大好きだよ。翔くん』
見たことがないような本当に綺麗な微笑みに
また俺の目から泪が溢れた。
『えー、またー』
と言う智くんの唇を
今度は俺が抱き締めてキスをした。
気が付くと最後に入って来た松潤も
いつのまにか部屋に入っていて
玄関で抱き合ってるのが俺らだけ
抱き合ってる俺らの横を
黙って通って行ったのかと思ったら
恥ずかしいやら、おかしいやらで
俺らは二人でクスクスと笑った。
リビングに入ると
智くんのお母さんがすでにお茶を出していた。
松潤が
『元サヤですか?』
と目も会わせることなくお茶をすすり。
『人騒がせなんですよ。
何ヵ月も………』
とプリプリしてた。
智くんが
『翔くんの事大好きだけど、
皆のことも大好きだよ。おいら』
と言うとニノが
『じゃー俺にもチューくださいよ。』
と智くんに迫っていく。
迫るニノの厭らしい顔を見て
『えー。なんか…やだっ!!』
と拒絶。
『なんでー?
なんなんその差は』
『愛じゃね。』
俺がニノに向かって智くんを守るように手で阻む。
『もーさっきまでべそかいてた人が……
あーやだやだ』
『まーまー、ニノはここにおいで』
と相葉ちゃんが自分の隣の場所をぽんぽんと叩いた。
『相葉さんの隣は嫌だなー』
と言いながら相葉ちゃんの隣に座った。
『じゃあ、また来るから』
俺がそう言うと
『うん。待ってる。』
と智くんが俺の手に小さい箱を握らせた。
『おーちゃんバイバイ』
相葉ちゃんとニノが後部座席から手を振った。
『うん。
ライブ頑張れよ。』
『おう』
松潤が拳を上げた。
『ライブ見に行くから
頑張れよ。』
俺らが見えなくなるまで手を振ってくれた。