おいらは長い廊下を歩いてる
そう、よく知ってる場所。
右側に緩やかにカーブしていて
ロッカールームやシャワー室があって
そしてここがおいら達の控え室。
ドアを開けるといつものように
松潤はスタッフと何やら話し込んでいる。
ソファーにはニノが胡座をかいてゲームをしていて、
隣のソファーには相葉ちゃんが漫画を読んで笑い転げて、
一人掛けのソファーに翔くんが座って新聞を読んでる。
いつものライブ前の風景。
おいらは「おはよう」と言ってニノの隣に座る。
でも、誰もおいらを気に止めない。
まるで存在しないかのように……
いや?
元々おいらはいないんだ。
おいらは存在しないんだ。
そうか……だからか…。
妙に納得した。
おいらはもうお払い箱か。
鏡に写る車椅子の自分をみて思う。
知らずのうちに涙が一筋流れる。
泪はおいらを浄化してくれるのか
背中が暖かくなり
悲しみを消してくれる。
智くんが最近また夢の中で泣いている。
隣で寝ている俺は、
どうすることもできなくて
ただ抱き締めて背中を擦ってあげるだけ。
そうすると呼吸が落ち着いて
またゆっくり眠りにつく。
脚が動かなくなってショックなとこに
左手にも麻痺が始まり
進行が一気にすすんでしまった。
先生によると喉の力も衰え始めていると言う。
俺は智くんを抱けなくなった。
壊してしまいそうで……
それによって明らかに早まるのではないかと言う恐ろしさから………
そして、そんな智くんを見ているのが辛くなってきた。
だから……………