もくもくケンケンの珍T探訪記 | 順風男女オフィシャルブログ

順風男女オフィシャルブログ

故林広志と若手俳優によるコントユニット「順風男女」
公演情報・外部出演情報満載ブログ!

全国の800万人の珍Tファンの皆さんこんにちは!
平野がお送りします「珍T探訪記」はおかげ様で290回を迎えることができました!^^ありがとうございます!目指せ!!こち亀越え!!

※第1回から第289回まで見逃したと言う狼藉者もいると思うので、一応おさらいしておきますと『珍T』とは『珍しいTシャツ』の略称です。

さ、今週は珍Tハンティングの実践編ということで、実際にお店を周り、運命の一枚を探しに行ってまいりました。


今回訪れたのは、下北沢!

下北沢といえば、サブカルチャーの発信拠点。

若者の夢と熱意に溢れた、とっても楽しくお洒落な街です。しかし!忘れてはいけないことが一つ。珍TはオシャンT(お洒落Tシャツ)にあらず!我々がTシャツに求めるのはあくまで味わい深さです。お洒落として皆に評価されるもの(あるいは古着屋の店員が今後のお洒落として発進するもの)はすでに価値があるもの。小慣れ感のあるアメカジTシャツは大学生のインスタグラムにでも挙げておけばいいのです。

珍Tは我々珍Tハンターが見つけ、初めて価値を見出される。それでいいんじゃないでしょうか?

だいぶ鬱陶しくなってきたと思いますが続けます。

サブカルチャー王国・下北沢は多くの「お洒落さんたち」と、もっと沢山の「お洒落になりたいさんたち」によって支えられています。その「お洒落になりたいさんたち」は日々試行錯誤に余念がありません。バイトして、お金を貯めては新しい服(古着だけど)を買い漁り、様々な組み合わせを楽しんでいるのですが、時として「あ、やりすぎた...」と絶対なってるはずです。姿見の前で”ぼのぼの”みたいな汗をかいた後、そそくさとTシャツを脱ぎ、「これはさすがになぁ…どうしよう、よし売るか」となるわけです。今までヴィンテージでござい!と店頭に誇らしげにならんでいた商品が、お洒落信者に見下げられ、ろくに着られもせずに売り飛ばされる。一見切ないこの物語が、そのTシャツの「デザインのちんぷんかんぷん感」や「これ誰が着るんだろう感」つまり珍Tの素質を証明しているのです。

そう、下北沢で珍Tを探すには、お洒落なビンテージファッションを扱うところではなく、実際に買い取りに力を入れているとこを探すのがコツ・・・
今回は3件お店を回りました。

ちなみにこの日平野が着ていたTシャツは沼津深海水族館でゲットした「ご当地珍T」。シーラカンスのプリントが施してあります。

そして見事に珍Tをゲットできたのは古着屋「NEW YORK JOE」さんでした。


10分ほど店内を探していると、ついに珍Tが!

 

ババーン

こ、この、こだわりのないグリーン!

なんか、よくわかんない、だるそうなおじさん!
「WILL WORK FOR BEER」(ビールのために働くぜ)
という全然どうでもいい内容のコピー!

 

【評価】
81珍

【講評】
もう少し、闇というか、マジで完全にこちら側を置き去りにする圧倒的意味不明さがほしいところですが、この全体的なゆるさがたまりませんね。調べてみたところ、アメリカのアニメ「KING OF THE HILL」という、「ザ・シンプソンズ」につぐ長寿アニメのキャラクターTシャツだということです。この情報知ったところで一切愛着が生まれないのもすごくいい。
あと、これはわかる人だけわかってほしいのですが、
殿様ランチの主催、板垣雄亮さんにめっちゃ似てませんかこのおじさん。

 

いやぁ本当に珍Tっていいものですね。

 

つづく...