【評価】【感想】忘却バッテリー #07 | じゅんぷーのブログ

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▼本作の評価・感想・各話リンクは以下にまとめています。

 

目次
あらすじ
評価
感想
構成

 

面白いやつら

 

  前置き・・・

今期の中で最強のひきを見せた前回。今話への期待値は相当高い。藤堂が野球を楽しくやっているところを見せてくれ。それだけでいい。あ、藤堂の姉妹の描写を5分くらいちょうだい。

 

  あらすじ/スタッフ

イップスのため、ポジションの変更を申し出る藤堂。似たような経験をした圭の言葉に動かされ、改めて送球の練習をするが、やはりうまく投げられない。そんな藤堂に、葉流火が厳しいひと言をぶつけてしまい……!?

 

  評価:15/15点

 *各5点満点で評価する

脚本(シナリオ+構成)

  点数:5

ポイント:前回展開の引継ぎ、メイン描写、結末。どれもが高いクオリティだった。藤堂にまつわるすべてが回収された。秀逸の一言。

キャラクター

  点数:5

ポイント:面白いやつらというタイトルに負けてなかった。中学時代の先輩のサプライズ演出は最高だった。

演出(作画+美術+音響+etc)

  点数:5

ポイント:圧倒的な美術。ショートの動きのバリエーションが半端ない。最後のバッティングセンターヌルヌル動きまくり。

 

  感想

最強のひきから最強の話だった。

全体構成は、”藤堂宅でのやり取り→イップスの練習(ワンバン)→山田がファースト→バッティングセンター”という流れ。前回から引き継ぎがうまかった。そして今話のメインとなるイップスを克服するための練習は尺のほとんどを使った。その分だけできない状態からできる状態になるまでの変化が細かく見れたし、それと同時に藤堂の表情や言動、感情が変わる様を見て取れた。最後のバッティングセンターは言うまでもない。今話のひきとして視聴者のだれも予想していなかったものだった。藤堂の全てが詰まっていた。男ながらに藤堂に惚れてしまった。

もう少し細かく振り返る。

(1)藤堂の自宅。前回の回想からイップスを告白しショートを代えようという話題からスタート。それを要は一蹴。というかなんというか。やっぱり要と藤堂の関係性が最高に決まっているんだよな。この馬鹿ならちょっと付き合ってみるか、と思わせるのが要だし、そういう気持ちになれるのが藤堂。この2人がいれば無敵。この時点で今話のタイトル「面白いやつら」は回収されているんですよね。また姉妹が出てきました。サービスに感謝。冗談はさておき、姉妹の使い方もよかった。信頼関係が築けていることを外部(ではないが)の人間が受け取っているように感じた。

(2)翌日の練習。当然うまくいかない展開。そんなときに要からの提案。本来なら愚策であるが、藤堂は腐らず試せるものは何でもやるとしてワンバンでの練習を採用した。要圭が発言したことが大きいんだと思う。自宅でのやり取りがあったことや、記憶をなくす前に彼がどんな存在であったかを知っていること、そして記憶を失くした要であることが藤堂に意義を見出していたんじゃないでしょうかね。

(3)山田のファースト。この物語にとって潤滑油である山田はこういう場面においてもその役割をきっちり果たす。恐らく今後もファーストとしてプレイするんじゃないのかな??そして山田のおかげて投球が安定する藤堂。ここで録画していたことをばらしつつ一息つく展開になる、かと思いきや清峰からショートは藤堂だろうという一言。これもまた熱い。この後千早がノックを担当、要、清峰がランナーを担当した。安定していた投球がぶれ始めるが、最後の一押しとなったのは当初からずっと一緒にいた千早がランナーとして走ったことだった。藤堂の中で千早に対してはライバル心のようなものを持っていてそれがこの結果に結びついたものと思います。いやあ、青春ですね。

(4)バッティングセンターでの一幕。練習でうまくいってからのバッティングセンターだったので、次回以降に登場するライバルたち出してのひき展開になるものかと思っていました。私は素人が過ぎましたね。中学時代の東堂の先輩が登場する展開は全く読めなかった。いくらイップスを克服したとしてもあの時の後悔や申し訳ないという気持ちに区切りをつけることがない。これにより藤堂は中学のあの時から解放されるわけですね。(ある意味ご都合展開といえるが私は感動した。間髪入れないことの重要性に改めて気づいた。)にしても先輩が良い人なんだよな。先輩一同は藤堂のことがずっと気がかりだった。と同時にバッセンで出会ったことで藤堂と戦えることを楽しみにしているとかずるい。藤堂が流した涙は今期作品で随一のものだった。今話のタイトル「面白いやつら」とかどうでもよくなったわ。良い先輩で良いでしょ(笑)。

長々と振り返ってしまったが、私の憧れた青春をはるかにしのぐ青春がこの第7話にはあった。汚いキャラがいないと作品として物足りなさを感じてしまうのが当たり前だと思うんですけど、なんでこんなに面白いんでしょうか。そして汚いキャラがいないことで気持ちよく観れるんですよね。なんで面白いんだろう。語る要素がありすぎて多分1万文字とか書けてしまう。ので、これくらいにしておきます。

次回は新たなキャラが登場しそうな予告だったので、最近2話とは作風が一気に変わりそうで楽しみです。

以上。

 

  構成

【起】藤堂宅

あの時の回想。
イップス。
当たり前にできていたことが突如としてできなくなる。プロですら患い直すことが出来ないもの。
 /オープニング
イップスであることを告白。本気で上を目指すなら代えを探すことを提案。
前々回、要が捕球できなかったこともまた軽いイップスといえる。

 /
姉と妹がかわいい
 /
要から練習することで治るのではと。藤堂からは今日は帰れと。
イップスマウントの下り。
アホな下りから藤堂は練習することに(笑)。
帰宅。

【承】ワンバン練習

翌日、放課後練習する。
ショートの位置からファーストに向けて投げるが・・・。


清峰「努力が足りないんじゃないのか」
藤堂「できるまでやるのが努力だ」
人の努力を否定したこと否定する要。


 /
千早から距離の説明。それを受けて要はワンバンで投げることを提案する。
藤堂はその提案に乗る。


 /アイキャッチ
鈴木先輩に向けてワンバンで投げる練習。が、ワンバンでも上手くいかない。

【転】山田

山田がファースト役に回る。
だんだんと藤堂の投げるコースがよくなってくる。
山田のキャラクターが効いているのかもしれない。


 /
4割が入るようになったところで、フォームを録画していたことを公開。
鏡で見ながら練習するようにと指示をする千早。
 /
中学時代に監督から遊撃手として使い物にならなかったといわれたことを思い出す。
清峰「ショートは藤堂だろう」
 /
ノックを受けての練習に変更。
そしてランナー付きで練習。要に代わって清峰もランナーをやる。
すると先輩がノックを担当し、千早がランナー役に。
ランナーがいてもボールがそれなくなった。自身が先に進んだことを理解する。

【結】バッティングセンター

バッティングセンター。
藤堂のバッティング。そこに中学時代の先輩が現れる。
いまの学校について会話。
藤堂「面白いやつらに出会っちまったんです」
先輩は藤堂のことが気がかりだった。そして藤堂と戦えることを楽しみにしている。
ただただ涙を流す藤堂・・・;;。