あの夏の日々ビネガーの香りとともに | さわやかな日々

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昨日、友達とともに「Mandurah(マンジュラ)」という街へ遊びに出掛けた。
ここいらで一番の富裕層地区の港町で、野生のイルカやペリカンがいることで有名である。

天気は快晴、カラッとしていて風も良く、今も一応冬なのだが、子どもたちの中には海に入っている子もいた。
もはや気分は夏である。・・・




一旦、話は到着直後に戻る。


来て直後、語学学校に通わないことを決めていた僕は、すぐにその代償を思い知ることになる。
友達ができないのだ。
語学学校とは、語学を学べるだけでなく、友達の巣窟、という大きなメリットがある場所である。
皆「英語を学ぶ」という共通の理念のもと、様々な国の人たちにふれ、
会話をし、ときには同じ飯を食い、仲良くならないはずがない。
その一連を経験していない僕にとって、友達をつくることは容易ではなかった。


到着以来、私は友達づくりに奮闘した。
結果、昨日のように大勢とおでかけができるまでになった。
基本的に一対一で友達をつくっていた私にとって、たくさんの友達と遊びにでかけることは初めてで、
本当に楽しみにしていた。


集合から私はうきうきしていた。
初めて会う方も多く、あいさつをし、みんなでジュースを買った。

日本・韓国・台湾・イタリア、四カ国の出身者で、電車に揺られ、バスに揺られ、
きれいな港町に到着した。

今までとは違う景色に私たちははしゃいだ。

いきなりペリカンを発見した。
もしよろしければgoogle画像検索などで見てもらうとわかるのだが、このペリカン、
目がこわい。
魚眼である。まぶたは、あるのか?みたいな感じ。

そんなこんなで、マンジュラ紀行は順調にスタートした。



お昼を食べようと向かった、海沿いのレストラン。
もちろん、魚介類がうまい。
テンションの上がっていた僕は、一人だけ、お持ち帰り用にと、マリネを購入した。
色のきれいなエビやら貝やら野菜が酢漬けにされ、とてもうまそうだった。

パック詰めにされており、絶対に横にしたらダメなタイプである。
「何かで包んだ方が良いよ」というアドバイスも、みんなでの会話に没頭してしまい、
海風に流されてしまっていた。
僕はとりあえず、かばんにぼさっとマリネを入れた。

その直後、レストランのテラスがわっと沸いた。
「イルカ!」「ドルフィン!」
すぐそこまで、野生のイルカが来ていた。すごいなぁ。


その後も楽しさは続いた。


みんなで写真をとり

みんなで走って

みんなで笑って、ころんで、おきあがって


楽しさの中、私は気分が舞い上がってしまい、

「マリネ」の存在など覚えている余地もなかった。






クルージングの船の中で、カメラをとりだそうとしたときである。


おわかりだろう。







被害物品は以下の通りである。



デジカメ

デジカメケース

ウォークマン

ポーチ

キーホルダー

サングラス

メガネケース

日焼け止め用クリーム

かばん

みんなの手





クルージングの途中で立ち寄るカフェの男子トイレで

一番被害の深刻だった「ポーチ」を洗っていたのは

みなの知らぬところではないだろうかと思う。



なお、上記の物品のうち、だめになったのはポーチだけで、あとは息を吹き返している。

週末、飲みに行くときはパスポートが必要なので、持って行っていたのだが

ちがうゾーンに入れていたのが幸いした。パスポートだけはやられたらまじでやばい。


今回の事件により、みんなティッシュをくれるという優しさを味わい、

また、自分のかばんの中をじっくり見ることにより

新しいポケット



を発見することもできた。

被害を敷いて言うなら、キーホルダーにつけているウッディーに加齢臭のようなにおいが残り

ウッディー(53)

(童顔)になってしまった

という程度である。





今日、ビネガーがすっかり減ってしまったマリネを、食べようと思う。

本当に楽しかった。みなさんありがとう。