―『業界』を目指すのは、ハイリスク・ローリターン―
「芸人、タレントなど、いわゆる芸能の『業界』を目指すのは、ハイリスク・ローリターンだ。」
という意見を言う人がいる。
理由を問うたら、きっと、
「職業として食っていけるのは、ほんの一握りだから。」
と答えるでしょう。
ごもっともだと思います。
僕の知っている限りでも、業界で生きるためにプロダクションに所属したものの、数年経っても、まだまだバイトで生計を立ててる人が何人もいるからです。
しかし、その分というわけではないだろうが、売れた時のリターンが大きい世界であることも知っています。
ほんの数年前まで、「三食、もやしです」、「全身、先輩からの貰い物です」なんて言ってた若者が、「今度、恵比寿に引っ越すことにしました」「高級外車を買いました」なんて言っているのを聴くこともあります。
ハイリターンを得ているものがいることも確かなんです。
さて、果たして、どのくらいの確率で、そのハイリターンを得ることができるのか・・・単純な数字だけで考えてみましょう。
―ハイリターンを得る確率―
もしも、「目指しているのが30万人で、食っていけるのが300人」という世界だとしたら、単純計算して、30万分の300、すなわち1000分の1の確率ということになります。
あるネットの記事によると、1枚300円の宝くじを300万円分買うと、ようやく、1等が当たる確率が1000分の1になるらしいです。
この数字から見ると、こういう業界を目指すのは、単純な話、宝くじに300万円つぎ込むくらいのハイリスクということになります。
しかし、放送作家として、一応、業界のそばで生きてきた僕から、業界を目指すあなたに嬉しいお知らせがあります。
実は、「目指す人間が30万人いて、食っていけてるのが300人」だから、イコール1000分の1の世界・・・という単純な運任せの数字で割り切れる世界ではないのです。
―「目指している人間」というのは、大きく二つに分けることができる―
ここからは、いっさいのデータはありません。
僕の体感のみで語るので、大きな独断が含まれます。
そのことを、あらかじめご了承ください。
「目指す人間が30万人」
まず、この言葉を聴いて、「ライバルが29万9999人もいる」と思った業界を目指しているあなた!!
安心してください。
これは、あくまでも「目指している人間」の数です。
実は、この「目指している人間」というのは、大きく二つに分けることができるんです。
一つは、「本気で目指している人間」です。
こいつは手ごわい!!
数少ないポジションを、本気で狙ってきます。
日々、チャンスを掴むために目をぎらつかせています。
チャンスを掴むために努力も続けています。
本気で目指すあなたのライバルになり得る人間です。
では、「目指している人間」を二つに分けたとき、一つが「本気で目指している人間」ならば、もう一つはというと・・・
それは、「目指しているだけの人間」です。
(つづく)