何とも低気圧な空模様の中、今日は、朝早くから、北東北の太平山へと出陣してきました。
何と、珍しくトレイルです。

昨日、前日受付をして、軽く試走をしておきましたが、まともな山道や、具体的なコース全貌は不明なまま。それでも、スタートのゲレンデを試走しておいて正解でした。

スタート時間には、雨は一度、わざとらしく止みました。ゲストの方いわく、これは雨じゃなく、「自然汁」だそうな。
そして、ドキドキしながら、いざスタート。聞きなれたピストルじゃなく、プァ~ン♪でした。一応いつも通りに気合い入れをして、ややロケットしました。これは、作戦通り。アスファルトコースでも、坂道のたくさんの経験が物を言う。ただ、田んぼな坂道ゲレンデなので、足を取られて走りにくい。次々と早くもペースダウンする方がたくさんいました。かなりアップアップしながら、最初のエードに到着。軽く給水して、さっさと林道へ。その林道、あっという間に終わって、細い山道コースに変わりました。ほぼ、崖。登りは、まるでボルダリングのような動きでした。雨で滑るので、何度か足を踏み外しかけましたが、何だか足が山道での動きを覚えていて、あり得ないぐらいにグイグイと登れました。
そして、折り返しポイントをクリアして、今度は下山コース。はっきり言って、崖地獄。油断すると転げ落ちるし、怪我もします。でも、ここを勝負ポイントの1つとして狙っていました。シューズの頑丈さを信じて、しっかり鍛えたサッカーのステップトレーニングの成果を発揮する時。自分に「集中!!」と何度も言い聞かせて、かなり危険ですが、下り山道をハイスピードで駆け下りました。一度、踏み外してスライディングしましたが、深手なし。その効果があって、なんと先頭グループが詰まって団子状になりながら、ゆっくり下山している所に追い付きました。でも、コースがコースだけに追い越せず、絶壁やら、倒木やら、滝やら、丸太橋やらを、何とかクリアしました。後ろで滝に落ちた選手がいたみたいですが、無事の模様。そして、最終エードのある普通の道に無事に到着。ここからが本当の勝負。という訳で、暖かいなめこ汁を軽くいただいて、砂利道&アスファルトの路面コースへ。
これが、実は落とし穴で、山道慣れした足は、アスファルトをうまく捕らえられず、ややペースダウン。しかも登り坂。ここで先頭と、ちょい差をつけられてしまいました。体も、そうとうアップアップでした。そして、何とか後続を離して、登りきったら、ラストはゲレンデを一気に下りゴールへ。

ホンマに最後の力を振り絞って、ぬかるみゲレンデを全力で駆け下りました。まるで、大草原の小さな家のOPでのローラみたいに。いや、そんな余裕はなく、とにかく逃げて、追いました。そして、ついに歓喜のゴール!!歓声やアナウンスの中を、気持ちよく両手を高く上げて、ゲートに駆け込みました。
そのかいあって、なんと入賞できました。

何だか、しばらく忘れていた感覚を取り戻したみたいです。通しで、こんなに全力で楽しみながら走ったのは、久し振りのような。だから、ちんたらペースもなく、快適に走れた。
初心みたいなものに帰った気分。いずれ、第一回目のこの大会に、名を残せたのは、とてもうれしいです。
それに、山道、崖道、丸太橋、アスファルト、砂利道、芝生と、バラエティーにとんだ贅沢なコースは珍しいし、天気も晴れ、雨、曇り、霧と、色々ありました。一度に、たくさんのものを味わえた感じです。
大会運営は、よく知る方々で、手探りだったかもしれないけど、大成功だと思います。きっと完走した選手、全員満足です。
スタッフやボランティアの皆様も暖かいし、とても素晴らしかったです。
また新たな走造力を身に付けたかな。

表彰式でいただいた手作りの「トロフィー」は、宝物。また来年も、ぜひ参戦したいです。


これで、今年のビジター試合は終了。最後に頑張れてよかった。

とにかく、あんよが、今までに味わった事ないダメージなので、しっかりほぐします。

レースに参戦した選手、スタッフ、ボランティアの皆様、お疲れ様でした!!