ワカバタウンの少女「じぇねこ」は、雌のワニノコの「しくじった」と引き換えに、軽く隣町以上の距離をぱしられることとなって、齢十数歳にして社会の恐ろしさを知った。
研究所の隣に居た赤毛の少年には突き飛ばされるわ、子どもとはいえまだ懐ききっていないワニが後ろからついてくるわで、理解がついてこない展開が次から次に怒ったのだが、「じぇねこ」にとってそれ以上に恐ろしくて謎だったのが、ワカバタウンの隣町であるヨシノシティにいたあんないじいさんとやらである。
見知らぬ少女に突然、町の施設を案内し始め、さらにはランニングシューズを押し付ける形で渡し、その上、ポケギアにタウンマップの機能までつけてくれる得体の知れない親切さに「じぇねこ」は戦慄を覚えた。
……きっと、お金持ちなんだろうな。
そう思い、町を出てすぐに、また、「じぇねこ」は得体の知れない親切さを持ったおじさんに出会ったのだった。こちらが勝手に土足で家に上がり込んだというのに、ひとりで感動し「ぼんぐりケース」を押し付けてきたそのおじさんに、「じぇねこ」は恐怖を覚えた。
……きっと、お金持ちなんだろうな。
そう思うことにして、「じぇねこ」はワニノコの「しくじった」と共にポケモンじいさんの家とやらを目指したのだった。
……ポケモンじいさんって本名なんなんだろう?
そうして辿り着いたポケモンじいさんの家で預かり物を受け取った「じぇねこ」を待っていたのは、またもや得体の知れない親切さを持った変態博士だった。ちなみにこの博士とは、連絡先まで交換させられた。
こうして、ポケモン図鑑とやらを押しつけられた「じぇねこ」は、心に決めたのだった。
……絶対に、この図鑑は完成させない!
研究所の隣に居た赤毛の少年には突き飛ばされるわ、子どもとはいえまだ懐ききっていないワニが後ろからついてくるわで、理解がついてこない展開が次から次に怒ったのだが、「じぇねこ」にとってそれ以上に恐ろしくて謎だったのが、ワカバタウンの隣町であるヨシノシティにいたあんないじいさんとやらである。
見知らぬ少女に突然、町の施設を案内し始め、さらにはランニングシューズを押し付ける形で渡し、その上、ポケギアにタウンマップの機能までつけてくれる得体の知れない親切さに「じぇねこ」は戦慄を覚えた。
……きっと、お金持ちなんだろうな。
そう思い、町を出てすぐに、また、「じぇねこ」は得体の知れない親切さを持ったおじさんに出会ったのだった。こちらが勝手に土足で家に上がり込んだというのに、ひとりで感動し「ぼんぐりケース」を押し付けてきたそのおじさんに、「じぇねこ」は恐怖を覚えた。
……きっと、お金持ちなんだろうな。
そう思うことにして、「じぇねこ」はワニノコの「しくじった」と共にポケモンじいさんの家とやらを目指したのだった。
……ポケモンじいさんって本名なんなんだろう?
そうして辿り着いたポケモンじいさんの家で預かり物を受け取った「じぇねこ」を待っていたのは、またもや得体の知れない親切さを持った変態博士だった。ちなみにこの博士とは、連絡先まで交換させられた。
こうして、ポケモン図鑑とやらを押しつけられた「じぇねこ」は、心に決めたのだった。
……絶対に、この図鑑は完成させない!