沿岸の暴風松林。
雨が天井を叩き、風が激しく枝葉を揺らす。
遠くで波の砕ける音が聞こえて遠くに車の明かりが時たま見えた。
どれくらい寝ていただろうか?
七時半頃眠って朝の八時頃まで寝て居た。
こんなに規則正しく眠れたのは旅始まって何度目か?
キスやカレイを狙って投げ竿勢が続々と集まる。
この気比の松原は投げ釣りのポイントでもあるらしい。
我々も竿に手を掛け、、、そうになったがグッと我慢。。
遅れちゃう。
今日は入り時間が早まったので早く行かなくちゃ。
8号線を左に海を望みながら行く。
前回釣り的にいいなぁと思っていた入り江に降り立つ。釣りも出来ないし潜る時間もないくせに。。。
美しい。日本海美しい。。
浜から見るだけでも居そうな雰囲気が伝わる。
潜ったら絶対あそこに居るのに、、、。口惜しくなるばかり、、、降りなきゃ良かったぜ。
プリプリしながら福井市に入る。
大きなアーケードの入り口。
入って行くと外見からは想像出来ない大きさ。
下のフロアはクラブとして使われていそうな雰囲気。
上はラウンジスペース。
革張りのソファとかシャンデリアとかおラグな空気感が漂う。
ステージで今まさにリハーサルをしている踊ろうマチルダ氏の雰囲気とベストマッチしていると思う。
今日は珍しいスリーマンライブだ。
「竹原ピストルさん×踊ろうマチルダさん×junnos」
すごいねぇ。。言葉の乱打戦みたいなライブですなぁ。
ブッキングして下さったのは福井の洋服屋さんIVYIZMさんのタクマ君。
以前の北陸ツアーの時お会いして共通の知り合いなども居た事から意気投合。
お酒を飲みつつ、いやいや、実は密かに竹原ピストルさんと踊ろうマチルダさんが好きなのですよ。いつの日にか交えてスリーマンを!などとのたまわった事があったのだが、それをこの度、見事に実現させて下さった。
粋で、かっこいい兄さんである。
酒の場でした口約束を守ってくれる方はこの世には少ない。
解放された時合いに出た案件というものは何ともピュアで素敵なものが多い。そしてそこにこそ大きな可能性が秘められている気が僕はする。
あとはやるか?やらないか?だけ。
タクマ君はやってくれました。
大感謝。
こんな広い楽屋に通されたのは初めて、カヤもウタマルも遊び倒している。
大きな舞台を前に緊張している僕などまるで気にせず遊んでいる。
彼らの気にせず何時もと同じように遊んでいる姿がどれだけ心強かった事か。
どんな大きな場面でもやる事はいつもと変わらない筈だ。と奮い立つ事が出来た。
界隈歩いて柴田神社に。
著名なお二人、オーガナイズのタクマ君の影響力。本当にすごいと思う。
恐らくは、ピストルさんとマチルダさん目当てのお客さんが殆ど。
こんなにチケット売れてるのに僕の時だけお客さんいなかったらどうしましょ??
いやいや、どうしましょっ!?って気持ちに苛まれる。。。
車で出番まで意識を研ぐ。
さてさて、行って見ますか。と階段を踏んでステージに向かう。
心配して損しました。
お客さん沢山。
カヤもノリノリだったし、楽しく歌えました。
ピストルさんが続く。
この日一番会場がパンパンになったか?
大盛り上がり。
マサカリの様に重たい言葉の数々。
心を射抜かれて、背中にじわっと汗が浮かぶ。
一人なのにバンドみたいに聴こえるいいライブでした。
ピストルさん。以前お会いした時よりもお痩せになっただろうか?
今よりも幼かった(ハイハイとかしてたかな?)ウタマルを抱っこして遊んで下さった事を覚えて下さって居て嬉しかった。
踊ろうマチルダさんのライブ。
こちらもお客さんパンパン。
大盛り上がり。
こちらがご地元のマチルダさん。地の利があるか?
いやいや、地の利を差し引いたとしても余りあるステージング。
僕は特にあの足踏みオルガンに魅了されてしまった。。。
バグパイプみたいな音効。
旋律とは別に足踏む時のキコキコ音が堪らない。
すごく雰囲気のあるステージでした。
楽屋でも気さくなお二人。よく笑った。
音良く人も良い音楽家である。
また何処かで!と手を振り三方に散り行く我々。
この光栄な舞台を用意して下さったタクマ君に感謝。もはや恩人に近い。
その恩人に誘われたら断れないっしょー。夜の飲み屋街に消える我々。
ポケットでは携帯が震えている。
歩センパイからだろう。。。
、、、。
怒ってるかしら?
、、、。
怖いよぅ。。
なる早で帰りますから!!!