朝起きると駐車場から賑わう声が聴こえる。
なんだろう？と声の方向へ目線を落とすと、海水浴場であった。
サンビーチ王国と言うファミリー向けの海水浴場。
これ幸いとばかりに水着を着てシュノーケル持って突撃！
海面に浮かぶ滑り台や飛び込み台に子供達感激。
でも足つかないのが怖いみたいでオドオドしているので背中に乗せて浦島太郎で送迎。
一頻り遊ばせる。
水中は濁っていたが、発見っ！！！
チカって魚の群れ発見！！
しかもかなりの良型！！
僕はもう海水浴どころじゃない。。
完全に漁のモード。
手銛を取りに行って気が付く。
。。。海水浴場じゃんよ。。ここKAISUIYOKUJYOじゃんよ。。
こんなファミリーだらけの海水浴場で3mもある手銛(銛先はパラライザー)を振り回してたら即厳重注意＆退場だな、と気付く。。
ちくしょう。。と諦める。
目の前にあんなに居るのに。。残念。
潜ってチカの群れを前にエアー魚突き。。心を慰めようと試みるも全く効果なし。。
シーグラス拾って海を出ました。
でも、カヤとウタマルとても楽しみました。
さてさて次に向かうは新十津川というところ。
札幌から少し北側の内陸部。
羽幌からの海岸線はとても美しかった。
鰊街道の見張り小屋を愛でつつ幾つかの海水浴場を越える。
途中の海で素潜りで落ち物(貝とかウニとか)拾ってる人を見て羨ましかった。が、充分に気を付けて頂きたい。
近頃は密漁に対する監視が非常に厳しいのだ。
プロの密漁者は勿論、浜辺でちょっとBBQする位の量でもしょっ引かれる時はしょっ引かれる。
特に北海道は厳しい。
内地よりも全然厳しい。。
そりゃあ漁師さんにとっては死活問題だけども厳し過ぎるぜよ。。。
落ち物狙ってない魚突きの僕もフィン履いてシュノーケルしてるとすぐチェックされて些かウンザリするが、これも時流か？と天を仰ぐ。
水産加工物の匂いを乗せた海風が少し鼻に滲みた。
雨竜という街に入った頃大雨に追いつかれる。
鬼ワイパーでも間に合わないくらいの猛雨。
雨竜。雨の竜という名前に相応しいなと思った。
抜けて新十津川に着く。
路面は濡れていない。
あの一角だけの雨であったか。とますます雨竜の名前に相応しさを覚えた。
路面のチェックのついでに何と無くタイヤを見て発見。。
タイヤやばいじゃんかっ！！
アライメントが狂っているのが原因か？タイヤが内側だけすごく減っていて偏磨耗の症状。
タイヤの中のワイヤーちょっと見えてるし。。。
方々に電話してタイヤの在庫を求めるが如何せんお盆の為どこにもあては見つからず。。
ビビりながらゆっくりと行く。
札幌で交換か？
お盆明け。明後日以降のこうかんになるか？
ビビりながら進み到着。
NIJINOS村
村長さんはミナト君。
僕を新十津川に招いて下さった若き活動家。
端正な顔立ちである。
きゅうりめっちゃデカくないかい？？
きゅうりめっちゃデカくないかい？？
雉虎柄の猫を撫でている我々に柔らかなる挨拶をして下さって自分で作って収穫したというジャガイモを勧めてくれる。
ミナトフライドポテト美味い。
NIJINOS村は所謂エコビレッジの類か？
何か既存の暮らし方から逸脱して新たな暮らし方を見付けるべく集った仲間達が暮らしていたり村づくりを手伝ったりしている。
鶏飼って、猫飼って、犬飼って、馬も飼って(農耕馬にするべく現在調教中)畑して。
凄く気持ちの良い方達だ。
田んぼの向こうの山に夕日がは沈む。
今日最後の咆哮の様な真っ赤なレーザーが辺りを染め上げて僕は感動した。
素敵な看板。ありがとう。
飲みながらゆっくりと過ごす。
演奏もゆっくりと始める。
焦ったり、きっちりやり過ぎてもここでは裏目に出るだけだ。ゆっくりやろう。
そんな空気感の良き現場。
カヤが歌って、ミナト君がトランペット吹いて、美容師さんのシン君がカホン叩いて楽しき宴。
わざわざ用意して下さったメキシコの好きなお酒で乾杯。
遅くまで音を出せる環境は羨ましかった。
これは街にない良さよなぁと猫の気分で夜を紡いだ。
過去記事『junnos一家のキャンピングカー放浪日誌』
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