つまり、彼の脳廠は【剥き出し】であった。


道原忍の人生の歯車は、ここでガタツキを見せた。
彼の精神異常(緊張型分裂症)とは、極度なコンプレックスに起因するものだ。

無理もない。すれ違う通行人が皆、彼の脳廠を見て嗚咽する。

話しかけようにも恐れられ、逃げられるといった事例は多々あった。


道原忍の心は、深い裂傷を負った。 自分の外見に恐怖すら感じるようになった。
道原少年は、鏡を見なかった。