そのワクワクしたお腹の時計は、
もろくも崩れ去った。
「なんで僕だけ…?」
道原忍は、心という名の脳廠を凍結させ始めていた。
排他することをいとわない子供らしい邪悪から来る、迫害にちかいイジメ。
6歳までに薬で抑え気味であった異常な身長の伸びは、
この頃から止められなくなる。
そのワクワクしたお腹の時計は、
もろくも崩れ去った。
「なんで僕だけ…?」
道原忍は、心という名の脳廠を凍結させ始めていた。
排他することをいとわない子供らしい邪悪から来る、迫害にちかいイジメ。
6歳までに薬で抑え気味であった異常な身長の伸びは、
この頃から止められなくなる。
ハイヤーに乗せられ、まるで大金持ちのご子息様か?と疑うような扱いの中、
学校へ到着した道原忍は、
まだ、物心ついているのかいないのかわからないような
その脳廠に湧き出るような感動を覚えた。
彼は、生まれて初めて子供を見た。
産まれた時の身長は、53cm。
標準の範囲内である。だが、半年後には脅威の成長を見せることとなった。
道原忍(仮) : 0歳6ヶ月:身長102cm
この時点で彼は、道原忍というコードネームを付けられている。
そう、彼は生後6ヶ月にして両親と離反させられていた。
政府管理の もと、研究施設に軟禁状態であった。
6歳を迎えた道原忍は、小学校に通うことを許された。
この時すでに身長は、132cm。
しかし、彼の中身はまさに一般的な6歳。
ダチョウの卵だろうが、ウズラの卵だろうが、中身は黄身だ。
道原忍は、入学の1ヶ月も前から、ワクワクしてしょうがなかった。
まるで、丁度おへその辺りに時計が付いていて、短針が動く度に少しずつ心臓にせりあがってくるような感覚。
そのせいか、なんだかこのまま時計と一緒に空へ飛んで行ってしまいそうで、
「こうやって鳥は空へ飛び立つんだ」
などとメルヘンチックな学習をしてしまった。