北島生モト純米・日本酒度+12はダテじゃない | 心も体も温かく さいたま市の純米酒専門店「池田屋酒店」の店長、三平の酒飲み徒然草

北島生モト純米・日本酒度+12はダテじゃない

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ここは地元の玉栄や渡船ってお米を使いながら、生もと造りの純米酒をずっと造っていて、ある人からの紹介だったんだけど、平成21年度頃のお酒からお付き合いさせてもらっている。

 

でも、平成23、24年度あたりが、ちょっと、あれ? ってな感じだったんで、少し控えめになってたんだけど、25年度のお酒が、それまでと全然違うストロング・スタイルになっていてびっくりした。

 

蔵元さんに、「何か変わったことでもありましたか?」と訊ねてみたら、新しい蔵人が入ったとのこと。

それも北島さんの前は日置桜で蔵人をやっていたそうだ。

うちではモト屋をやってもらっているんですが、私も杜氏も彼にはとても期待しているんです、ということだった。

 

モト屋といえば昔は「三役」と言われ、酒造りでも重要なポストの一つだけれど、蔵人が一人変わっただけで、これだけ味が変わるかと驚いた。

 

その25年度の酒なんである。玉栄を使った生モト純米なんである。

 

日本酒度+12とラベルに書いてある。日本酒度が高くても(つまり+の数値が大きくても)さほどガチガチではないお酒も最近はあって、実際に飲んでみるとあれ?と思うようなこともあるんだけど、これは数値通りのガチガチさ加減。

 

25年度ってことは3年近く熟成されているはずなんだけど、開けたてはまだまだ熟成感は期待できない。

それじゃあ、ってことでお燗にしても、熱い温度の状態ではまだまだ味が広がらない。

 

が、温度が下がってくると徐々に味が広がるようになるけど、でも旨味が堪能できるほどには広がらない。

 

ま、初日だから仕方ないかね。

 

久々に放置二週間コースだね、これは。