サンタ・デュック、コートデュローヌの旨安ワイン
先日、都内で開かれたインポーターの試飲会に、コートデュローヌのサンタ・デュックの当主、イヴ・グラ御大がいらしてた。
話はしなかったけれど、他の入場者と笑顔で歓談されていて、朗らかな人物のように見受けられた。
そのサンタ・デュックは、今や「ジゴンダスの五つ星」とも言われ、確かに安価なネゴシアンワインでさえも、かなりのコストパフォーマンスの良さを感じさせてくれる。
自分的に第一次ワインブームの際は、ボルドーのヘヴィー級の赤ワインが好きで、コートデュローヌのワインはほとんど飲まなかったけれど、最近は個人的にもコートデュローヌのワインはよく飲むのうになった。
そんな中でもサンタ・デュックは2000円前後でかなり楽しめるワインがあって、個人的にも、商売的にも有り難い。
今回入荷したのは、ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ・レ・プランとヴェイユ・ヴィーニュそしてこれは以前から好評をいただいてますエリタージュの3種類。
レ・プランとエリタージュはネゴシアンワインだけれども、イヴ・グラは南部ローヌの中でもよりすぐりのブドウを買い付けているそうで、こんな値段でもしっかりしたしたコクとタンニン、旨味が詰まったような味わいが魅力的。
ヴェイユ・ヴィーニュは古木から収穫されたブドウを使ったワインで、樹齢30~40年以上のものをヴェイユ・ヴィーニュと呼ぶらしく、開けたては一見軽やかながらも、時間の経過とともにどんどんと複雑な香りが現れてきて、味も旨味を増してくる。
また、最近うちで扱うワインのほとんどがそうなんだけど、このサンタ・デュックも、開けた初日よりも二日目の方が味が開いてきて楽しめる。
長期熟成させたグラン・ヴァンは開けてからの寿命は短いかもしれないけれど、最近のサイン、特に自然派ワインは放置しながら楽しめるものが多くなっているような気がする。
これまでは、きちんと造った純米酒でないと放置プレーは出来ないと思っていたけれど、ワインでも放置しながら楽しめるものが出てきた。
一人の酒飲みとしても飲めるお酒の範囲がぐっと広がったわけで、実に喜ばしい。