いろいろ勉強していました
最近の色剥ぎに疑問・・・
あまりに時間がかかりますので何かよい手はないかと
以前紹介したROADSTERというショップの車は
大きなプロジェクトになるとベア状態まで
総剥離してあります
その剥離後の鉄板がきれいなのでショップのスタッフと友達の方を通じ
方法、聞いてみると”ドライアイスブラスター”使用とのこと
テレビの”ほこたて”で見たやつです
それを導入したく勉強していました
1930年代に理論が開発され主に1980年代に商品化
ドライアイスのペレット(という形状のピース)の3mmを使い
あとはエアーで吹き付けるだけ
-79度のドライアイスが表面を急速冷却し傷をつけ
そこに進入したそれらが昇華(蒸発のような状態)する際に
400倍~700ともいわれる容積膨張で塗膜を剥ぎ取っていく・・・
実にシンプルな理論です
しかしドライアイス自体は非常にもろくサンドブラスターのメディア(研磨粒)
ほど強くありません (それゆえ母財に傷が付かない)
本来は水の使えない場所などの食品・精密機械のメンテナンスなどに使われるそうで
自動車の塗装のように強固なものを落とすには空気の吐き出し圧を
あげるしか作業効率を上げる方法がないのです
そこに必要なコンプレッサー能力、15KW,吐出圧1.6Mpa
吐出量5m3乗/分というとてつもないもの。
エアーの取り込みのパイプサイズも1インチとか・・・
そしてブラスター性能にもよりますが、ドライアイスの消費量は35~50Kg/毎時・・・
”ほこたて”でデモンストレーションしたキャデラック・セビルの車右半分の色剥ぎで
1日6時間程度、3日かかっているそうです (これは秘密だったのかな??)
トータル約18時間Xドライアイスペレット35Kg=消費量630Kg
ドライアイスが1Kg、200円後半から350円で流通してますので
そのコストだけで約20万円超
しかもドライアイスは1日で25%程度は昇華し、目減ります(2~3日で50%程度)
買い置きできません
そのときの機械のお値段、そこの会社の開発したもので500万 (かなり安い!)
そのときのコンプレッサー、海外製で1400万(2000万だったか?わすれた)
とにかくメディア(研磨粒)が昇華し2酸化炭素になり、消滅
環境にもやさしい、メリット大
ですがラウジと同じ用途で間違ってもケルヒャーなどのブラスターを買わないでください
それでも定価590万(流通300万後半)です
塗装、落ちないです
結局アメリカってすごい