その隕石群に呼応するかのように、自然界の蓄積した鬱憤が爆発。大規模地震、同時火山噴火、温暖と寒波を繰り返す異常気象、津波、干ばつ…古来より恐れられていたあらゆる自然災害が一斉に襲い生物の3分の2が死滅、ある国は滅び、またある国は沈み、自然界が平穏を取り戻し始めたあとも個人、部族、国家間で限られた食料、燃料を巡り激しい戦争が繰り広げられる。
新暦2169年、甚大な被害を受けた北部の工業大国、ロンド連邦より大量の難民が南の肥沃かつ隕石の被害が比較的少なかった農業国家ムーランに押し寄せる。
初めは友好的、戦略的に難民を受け入れてたムーラン政府も増えすぎる難民や各地で起こる現地人や移民間に生じる摩擦に苦慮し、三年後に国境を封鎖。
新暦2173年、ムーラン北部のロンド移民の安全、保護を名目にロンド軍はムーラン北部に侵攻。同時にロンド・ムーラン戦争勃発。
新暦2175年、ロンド軍ムーラン中部を制圧。この年、ロンド連邦の科学者ロットナー博士により《悪魔の石》と揶揄された隕石を新たなエネルギー源として使う用法が確立され、それ以後《悪魔の石》と厄介物にされていた隕石は、月からの贈り物として
各地では政府、民間企業、独立系ハンターによりルナジウムの回収が始まる。
後に人々は彼らを総じて《メタルディガー(マイナーメタルを採掘する人)》と呼ぶことになる。
新暦2177年、ロンド・ムーラン戦争が終結。終戦協定によりロンド軍はムーラン中部より撤退。代わりにムーラン北部を割譲、以後北ムーラン自治共和国(すでに住民の9割がロンド人)として名目上独立。
新暦2199年、ロットナー博士失踪(暗殺、亡命、ジュールによる拉致などいろいろな仮説があるが真相は今も不明)
新暦2201年、ロンド連邦の首都、イルザ中心部で大規模爆発が発生。
ロンド連邦政府報道官により、爆発は国家主義ジュール国の支援を受けたルーン半島の小国、キンドレア王国によるテロと断定。キンドレアと敵対関係にあるサバス王国支援を表明。即座にキンドレアに対する軍事制裁を発動する。
新暦2202年、多国籍軍の支援を受けたサバス王国がキンドレアを制圧。キンドレア王は東方のシェンヤンに亡命、キンドレア王国崩壊。
翌年、サバス王国がルーン半島を統一。
それから12年後の新暦2214年……
