名前を呼ぶ声がする。

 

目を開けると、やたら眩しいなか、たくさんの手が行き交っている

 

少し夢を見ていたみたいだが

内容は忘れてしまった。

 

「手術終わりましたよ」

の声に、自分が手術していたことを思い出した。

 

しばらくした後、周りが静かになり、

今度は違う手が動いていた。

数は少ない。

「ICUですよ。手術大変だったみたいですね、もう20時です」

 

予定では長くても16時ぐらいに終わるはずだった。

後で聞いたら普通の1.5倍、10時間かかったとの事。

関係各位申し訳ない。

後で先生に聞いたら、肝臓が硬かったとの事

肝硬変では無いんだけど、繊維質みたいなという事を仰ってた。

ともかく切りにくかったらしい。

 

体の状態はというと、手術前の点滴、硬膜外麻酔のチューブ、

手術中に着いた、動脈への点滴

(実はこれ、リアルタイム血圧計とつながっている)

尿道からの管、酸素マスク、酸素モニタ

手術部からの湿潤液をひきだす管

(先に小さいラグビーボール見たいのが付いてる

)

大体確認できるのがこの位だった。

 

手に、背中の硬膜外麻酔につながるスイッチを持たされて

「痛い時はいつでも押して下さい」と言われる。

ただ、30分に一回しか注入されない。

 

ICUって、もっとベットがいっぱいあったイメージでいたけど、

ここは、ひと患者一室みたい4人部屋に一人でいるみたいだった。

 

痛みについて聞かれる。

「死にそうな痛みを10として、今の痛みはどのくらい?」

 

この時の私「0です。全く痛くないです」

看護師さんも驚いていたが、私が驚いた。

どこを切ったのかこの時よくわからなかった。

痛み止めとの相性がとても良かったのかもしれない。

(今思えば、これがある種伏線だったのかも)

 

ともかくこれで、「癌」は居なくなったはず。

 

次の日、一般病棟にもどる